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「産地偽装」防げ、仏壇業界スクラム 表示ルール策定へ

2010年8月31日15時3分

 仏壇業界が「産地偽装」対策に乗り出す。中国産などの安い輸入品に対抗するためで、産地や品質表示のガイドラインを作り、虚偽表示や不当な販売を防ぐ狙いだ。

 業界団体の全日本宗教用具協同組合(全宗協)によると、1990年代から、中国、韓国、ベトナムなどで作る安価な仏壇が国内に進出。こうした輸入品の影響を受け、最近は国産メーカーの倒産が相次いでいるという。

 一方で「京仏壇と言われて買ったのに中国からの輸入品だった」「高級木材製と表示しながらごく一部にしか使われていなかった」といった産地や品質表示をめぐる消費者からの苦情も急増。「国産」として売られていても、ほとんどの部品が海外からの輸入品で、国内では塗装だけを行っている場合もあるという。

 ガイドラインは、全国の仏具メーカーや販売店など数千の事業者が、経済産業省の後押しで協議会を立ち上げ、2年後をめどに作成する。材料の種類や産地の表示方法について詳細な規則をまとめ、消費者庁と公正取引委員会の認定を受ける予定だ。

 全宗協の池田典明・副理事長は「伝統工芸品でもある仏壇の生産が、国内の多くの産地で輸入品におされている。ガイドラインを作って、ブランド和牛のような産地間の競争による業界活性化にもつなげたい」と話す。(大平要)

by yupukeccha | 2010-08-31 15:03 | 荒む社会  

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