夏の甲子園:アルプスから消えた「ハイサイおじさん」
2010年8月18日 毎日新聞【甲子園取材班】甲子園の応援歌として定番だった「ハイサイおじさん」が今年はアルプス席で流れず、観客から「聞きたい」という声が相次いでいる。チャンスにアルプス席を一層盛り上げる曲だったが、興南の春夏連覇を願って関係者が制作した新応援歌の登場で、姿を消しつつある。
興南の試合では「ヒヤミカチ節」を基に作った新応援歌が演奏され、野球部員らも「ヒヤ、ヒヤ、ヒヤヒヤヒヤ」と左右にメガホンを振って踊り、板についてきた様子。
2回戦で敗退した元沖尚の金城孝夫監督が率いる長崎日大の試合では、県出身の島袋翔輝選手らが活躍し、何度も演奏された。長崎日大の応援団の中には沖縄勢の応援さながらにカチャーシーを踊る観客もいた。
35年以上にわたり県勢の私設応援団長を務め「ハイサイおじさん」を応援歌に提案した糸数勝彦さん(65)=大阪市住吉区=は「ハイサイおじさんを聞くのを楽しみに球場に来る一般の人もいるので、ぜひ演奏して」と要望した。
沖縄勢の応援で市立尼崎高校吹奏楽部を指揮する顧問の羽地靖隆教諭(62)は「なぜ演奏しないのかとたくさんの人に聞かれたが、どの曲でも盛り上がってくれたらそれでいい」と困惑気味に話した。
(琉球新報)
by yupukeccha | 2010-08-18 23:59 | スポーツ