トヨタ新型HV、燃費リットル43キロ 来年末にも発売
2010年7月14日17時5分 朝日新聞トヨタ自動車が来年末にも発売するコンパクトハイブリッド車(HV)の燃費が、「プリウス」(1リットルあたり38キロ)を抜いて量販ガソリン車で世界最高となる見通しであることが13日、わかった。プリウスの上級モデルより10%以上優れており、1リットルあたり約43キロとなる計算だ。
ホンダも今秋に「フィット」のHVを発売する計画で、小型車の燃費競争が激しさを増している。
トヨタの新型HVは、コンパクト車「ヴィッツ」の車台を活用したHV専用車。ハッチバック型で、エンジン排気量は1.5リットルとプリウス(1.8リットル)より一回り小さい。搭載する電池はプリウスと同じ「ニッケル水素電池」だが、車体の軽量化などで低燃費を実現した。価格は150万円程度を目指している。
一方、ホンダのフィットHVは燃費が1リットルあたり30キロ程度になる見通しだ。今でもフィットは月1万台以上を販売する人気車種。追加されるHVは価格を同社のHV「インサイト」(189万円から)より数十万円下げてお値打ち感を出すとみられる。
ホンダは昨年2月に2代目インサイトを発売し、プリウスが独占してきたHV市場を活性化した。今度は小型HVで両社が競合することで、市場のすそ野が広がることになる。
ガソリン車でも、トヨタは12月発売予定の新型「ヴィッツ」で、日産の新型「マーチ」(1リットルあたり26キロ)と、同程度の燃費を達成した模様だ。景気低迷や環境意識の高まりで、客の燃費志向は強まっており、今後も低燃費化の競争は激しくなりそうだ。(中川仁樹)
by yupukeccha | 2010-07-14 17:05 | 経済・企業