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途切れないボール巡る論議

2010年6月29日 朝日新聞 side chanege 潮 智史

 1次リーグが終わり、間を空けずに決勝トーナメントが始まっている。開催国の敗退で現地は落ち着いた気がする。地元組織委のジョーダン最高責任者は「代表チームのW杯は終わったが、南アにとってのW杯は終わっていない」と盛り上げに懸命だ。

 大会を見つめながら、やきもきしているのはアディダス社も同じだろう。公式球を巡る議論は後を絶たない。

 デンマーク戦で日本が異なる2本のFKを枠に収めたのは新鮮な出来事だった。本田のFKは無回転のぶれ球で、遠藤はボールに横回転を与えてコントロールしている。1次リーグを終えたとき、アルゼンチンのマラドーナ監督が「自分でもけってみたが、クロスが真っすぐ伸びていってしまう。まだ美しい弾道を見ていないのは、誰もコントロールできていないからだ」とやり玉に挙げたばかり。世界中の名手が、そして現役時代にボールを扱わせたら不可能はないと思わせたスーパースターが批判する中で、2人はボールを手なずけた。

 マラドーナ監督は「ピッチとボールは両チームにとって同じだが」といいつつ、サッカーのスタイルによっては不公平が生じると指摘した。ふと思い出したのはゴルフのタイガー・ウッズ。1999年全英オープンであまりに難しいコースが「フェアではない」と批判を集めたとき、ウッズは「すべてを受け入れること。そして、集中力と我慢の勝負」といっていた。

 そういうことなんだと思う。公式球への取り組み方が勝敗に影響するかもしれない。復調に苦しむ現在のウッズは全英オープンで荒れたグリーンに文句をつけたと聞いた。残念なことだ。ちなみに99年に4位タイだったウッズは翌00年の全英オープンに優勝、グランドスラムを達成している。(編集委員)

by yupukeccha | 2010-06-29 06:00 | スポーツ  

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