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イラク紙幣、売買トラブル多発「米軍撤退で価値上がる」

2010年6月24日19時41分 朝日新聞

 「イラクから米軍が撤退すれば、イラクの貨幣価値は20~30倍になる」などと持ちかけ、実際のレートの50倍超もの高値でイラク紙幣を円で買い取らせるトラブルが急増していると、国民生活センターが24日発表した。3月以降、全国の消費者相談窓口に59件の相談があり、契約総額は約1億2千万円に上る。国内の銀行はイラク通貨の取り扱いがなく両替は難しいうえ、業者とも連絡が取れなくなるケースが多いとして注意を呼びかけている。

 同センターによると、中国地方の70代の男性は「イラクの石油埋蔵量は世界上位。通貨価値はいずれイラク戦争前の水準に戻る」などと電話で勧誘され、イラク通貨300万ディナール(2万5千ディナール紙幣120枚)を1200万円で購入し、業者に支払った。その前には別の名の業者から「購入したディナールを買い取る」という電話もあったが、その後の連絡はなく、不審に思い相談した。

 イラク通貨を巡る相談は、2009年8月~10年2月までは6件だったのが急増。契約金の平均額は約280万円と高額で、中には2千万円を支払った例もあった。

 関税を支払う際の固定レートで100ディナールは8円弱。相談では50倍の高値で売りつけているものが多かった。また、紙幣が本物かどうかは不明という。同センターは「複数の業者から次々に電話がくる例も多い。もうけ話にのらず、きっぱり断って」と話す。(小林未来)

by yupukeccha | 2010-06-24 19:41 | 中東  

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