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ネパールの新聞用紙、インドで足止め 当局の嫌がらせ?

2010年6月24日0時28分 朝日新聞

 【ニューデリー=武石英史郎】ネパールの英字紙カトマンズ・ポストなど主要2紙は23日付朝刊で、カナダと韓国から輸入した新聞用紙千トンが、陸揚げ先のインドの港で約1カ月間、足止めされ、新聞発行が危うくなる恐れがあると報じた。

 内陸国のネパールは、輸入品の大半がインドを経由している。同紙によると、足止めされているのは5月27日~今月12日にインド東部コルカタ港に陸揚げされたコンテナ39個分。インド国税当局からは「検査が必要だ」という以外に具体的な説明がないという。

 両紙はインド国内でネパール系住民が襲撃を受けた事件など、インドに批判的な独自記事をたびたび掲載しており、ネパールの報道関係者の間には「インド当局の嫌がらせではないか」との見方がある。

 在カトマンズのインド大使館は「積み荷の検査は通常業務であり、両紙の報道は誤解を招く。問題を早急に解決するため措置をとった」とする声明を出した。

 インドに本部を置くNGOアジア人権センターは「隣国の新聞に批判されたからといって、世界最大の民主主義国が寛容になれないとは、非常に残念だ」とする公開書簡をインドのシン首相に送った。

by yupukeccha | 2010-06-24 00:28 | アジア・大洋州  

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