ジュゴンの海、緊急調査へ 普天間移設の辺野古沿岸

2010年6月18日17時56分 朝日新聞

b0161323_3272946.jpg 財団法人日本自然保護協会(東京都中央区)は7月下旬、沖縄県名護市辺野古の沿岸海域で、絶滅の恐れがあるジュゴンの食草などを調べる緊急の「生物多様性調査」をすることを決めた。ジュゴンは沖縄全体でも生息数は50頭以下とされているが、専門家からは、現状では10頭未満との指摘も出ている。

 日米が米軍普天間飛行場を辺野古周辺に移設し、滑走路の工法や仕様を8月末までに決める方針を確認したのを受け、緊急調査に踏み切る。

 過去の調査でジュゴンが海草の餌場にしていた幅約1キロ、長さ約2キロの浅海域が対象。ジュゴンによる食べ跡やエサの海草がどのくらい海底にあるかを調べ、エビやカニ、貝類、ヒトデ、ナマコなどの種類や生息数も海洋生物学者とともに詳細に記録する。

 ジュゴンは国の天然記念物で、環境省のレッドリストでは最も絶滅の恐れが高い「絶滅危惧(きぐ)A類」に指定されている。調査海域にはジュゴンがエサとして好む複数種の海草が生えているが、近年はジュゴンによる食べ跡が確認できていないという。

 同協会の大野正人・保護プロジェクト部長は「辺野古の沿岸海域が生物多様性の面からも重要な場所であることを、科学的なデータとして国に示したい」としている。(山本智之)
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by yupukeccha | 2010-06-18 17:56 | 社会  

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