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スペイン、国債入札に成功 高金利に市場の不安高まる

2010年6月18日1時53分 朝日新聞

 【ブリュッセル=有田哲文】スペインの政府と銀行部門に対する信用不安が止まらない。ロイター通信によると、10年物国債のドイツ国債との金利差は17日、2%を超え、過去最高の水準となった。スペイン政府は17日、10年物国債と30年物国債のあわせて35億ユーロ(3900億円)の入札を成功させた。ただ、利回りは、10年物で前回5月の4.045%に対して今回は4.864%、30年物で前回3月の4.758%に対して今回は5.908%となり、過去にくらべて高い金利を払わざるをえなくなった。

 銀行部門の傷みも深刻化している。スペインの銀行は2008年までの不動産ブームの最中に、開発業者や住宅ローンに大量の資金を貸し込んでおり、こうした資産の不良債権化がいっそう進むとみられている。このため、スペインからの報道によると、スペイン金融当局は16日、万が一の場合にも銀行が持ちこたえられるかどうかを検査する「ストレステスト」の結果を公表すると表明。信用回復につとめる姿勢を示した。

 今後、スペイン国内での銀行危機がすすんだ場合、政府支援が必要になることも考えられるが、「国の信用不安に見舞われたスペイン政府に、果たしてどこまで(銀行を助ける)余力があるのか」(マドリードのエコノミスト)との見方も出ている。

by yupukeccha | 2010-06-18 01:53 | ヨーロッパ  

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