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公式球 高地で大暴れ

2010年6月4日 朝日新聞

 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会は、前10会場のうち6会場が千㍍以上の高地。平地より空気抵抗が減り、シュートやパスの速度が落ちにくいという特徴があり、日本代表チームは直前合宿に同じような高地のスイスを選び、対策を進めている。

 日本の1次リーグ3会場の標高は、初戦・カメルーン戦のブルームフォンテーンが約1400㍍、第2戦・オランダ戦のダーバンは0㍍で、第3戦・デンマーク戦のルステンブルクは約1500㍍だ。日本代表は現在、標高1800㍍のスイス・ザースフェーで合宿をしている。

 筑波大蹴球部総監督で同大大学院の浅井武教授(コーチング学)によると、標高約1500㍍では空気の密度が平地の86%になる。「空気抵抗が減り、秒速30㍍で飛ぶ球は平地より1秒間に39.6㌢先に行く」。ボール1.5~2個分、伸びる計算だ。

 さらに、浅井教授は「今大会の公式球の表面の形状などもボールの早さに影響を与えそうだ」と話す。

 南ア大会の公式球の最大の特徴は立体パネルの形状だ。かつては五角形12枚、六角形20枚の計32枚のパネルを縫い合わせていたが、2006年ドイツ大会から熱で接合する方法に変わり、パネルも14枚に。南ア大会では8枚になった。製造したアディダス(本社・ドイツ)は「限りなく真球に近い究極の球体」としている。この結果、球のどの部分をけっても力の伝わり方が均一になった。本田圭佑選手やポルトガル代表のクリスティアノ・ロナルド選手が得意とする無回転シュートなら、空中で不規則な空気抵抗を受けて揺れながら飛ぶ。

 浅井教授は「高地と球の形状により、平地なら触れることができた球に触れられなかったり、バウンド時に予想以上に球が跳ねたりする。GKや守備陣は気を抜けない」。一方、早いボールは伸びるため「攻撃はミドルシュートが有効」と話している。(富田祥広)

by yupukeccha | 2010-06-04 15:00 | スポーツ  

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