鯨肉法廷 海外も注目 青森地裁 グリーンピース窃盗容疑

2010/02/14 朝日新聞

 国際環境NGO「グリーンピース」日本支部のメンバー2人が一昨年、青森市内の運送会社の配送所から鯨肉を盗んだとして、窃盗罪などに問われた裁判の初公判が15日、青森地裁である。被告側は、捕鯨船の船員が捕獲した鯨の肉を無断で持ち出した「横領」を告発し、調査捕鯨の実態を明らかにするための正当な行為だとして無罪を主張する構えだ。捕鯨の是非をめぐる国際世論の対立もあり、海外メディアも関心を寄せている。

 窃盗と建造物侵入の罪に問われているのは、佐藤潤一(33)、鈴木徹(43)の両被告。起訴状などによると、2008年4月、青森市の西濃運輸青森支店に侵入し、船員が土産目的で自宅に送る鯨肉23.1㌔(約5万9千円相当)を盗んだとされる。

 09年2月から始まった公判前手続きは、1件の窃盗事件を審理する裁判としては異例とも言える7回にもわたった。2人が逮捕される直前の08年5月、グリーンピース側が「船から勝手に鯨肉を持ち帰った」として業務上横領の疑いで船員を告発したのに対し、東京地検は不起訴としたが、その際の船員に対する東京地検の調書などを、公判で開示すべきだと訴えたためだ。

 開示請求は認められなかったが、被告側は公判で「横領」を争点にするため、鯨肉の譲渡にかかわったとされる船員や国際人権法を専門とする外国人教授らを証人申請し、裁判所に採用された。

 12日に東京で開いたグリーンピースの記者会見には欧米のメディアも多数駆けつけた。初公判にはグリーンピース本部のあるオランダ・アムステルダムから事務局長が来日するなど各国からメンバーが傍聴に訪れる予定という。
[PR]

by yupukeccha | 2010-02-14 06:00 | 司法  

<< フィリピンで出産と虚偽申告 出... 「つくられた龍馬」にだまされな... >>