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新型「プリウス」国内全車リコールへ

2月7日3時11分配信 読売新聞

 トヨタ自動車は6日、ハイブリッド車の新型「プリウス」のブレーキに不具合が発生した問題で、国内で販売済みの全車両について、リコール(回収・無償修理)の実施を決め、販売店に伝えた。

 国土交通省と調整した上で、今週前半に正式発表する。

 国内では、法律で定めた保安基準を満たさず、原因が設計や製造過程にある場合、国交省へのリコール届け出が義務づけられている。トヨタはプリウスの不具合は欠陥ではないとして、自主改修である「サービスキャンペーン」も検討したが、信頼回復を優先し、厳格なリコールに踏み切ることにした。リコールでは、不具合の原因となったアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)の電子制御プログラムを修正する。

 昨年5月に発売された新型プリウスは米国など約60か国・地域で計30万台以上が販売されており、米国などでもリコールや自主改修で同様の無償修理を行う。

 プリウスは、「ブレーキが利きにくい」といった苦情が日米で100件以上寄せられていることが3日わかった。販売済み車両への対策を発表する前に1月末から工場で生産する車両に改善策を講じていたこともわかると、内外で不信感が強まり、5日に豊田章男社長が緊急記者会見で早期に具体策を決める考えを示していた。


新型「プリウス」リコール、信頼回復は未知数
2月7日12時10分配信 読売新聞

 トヨタ自動車がハイブリッド車(HV)の新型「プリウス」の国内でのリコール(回収・無償修理)を決め、事実上、不具合を「欠陥」と見なすことを受け入れる形になった。

 決着を急ぐことで看板車種プリウスのイメージ悪化を防ぐ狙いと見られるが、不具合問題への対応の遅れには国内外で批判が高まっており、短期間での方針転換が信頼回復に直結するかは未知数だ。

 プリウスの不具合は、凍結路面などで主に低速時にブレーキをかけた時、瞬間的にブレーキが利かなくなるような状況になるというもの。アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)が作動してブレーキが緩むことで起きる現象だった。

 4日に記者会見した横山裕行・常務役員(品質保証担当)は「ブレーキを踏み増しすれば安全に車を停止できる」として、法律で定めた保安基準は満たしており、車両そのものの欠陥ではないと繰り返した。

 自動車メーカーは、安全性に影響する設計や製造段階での欠陥が車に見つかればリコールを国土交通省に届け出て、無償修理を行っている。欠陥はないが品質改善が必要な時は「サービスキャンペーン」(自主改修)として実施している。

 今回の不具合の対策はABSのプログラムを変更する簡単な作業で済むが、修理方法は同じでも、リコールと自主改修では不具合を「欠陥」と認めるかどうかの大きな差があり、トヨタは当初、自主改修で対応する方向で検討していた。

 しかし、運転手が「ブレーキが利かない」と不安を感じることがあるのは事実で、2月に入り物損事故の情報も寄せられた。対応の遅さに批判も強まる中、トヨタは苦渋の決断に追い詰められた格好だ。国土交通省でも「絶対に事故が起きない保証がないと、自主改修で済ませられない」との見方が強まっていた。

 新型プリウス以外にも、ハイブリッド車の「SAI(サイ)」や「レクサスHS250h」も類似した電子制御プログラムを採用しているため、トヨタは2車種でも不具合が発生しないか調査を進めており、今後、リコールの対象車種が拡大する可能性もある。(森田将孝、中部経済部 小嶋伸幸)


プリウス、国内でリコールへ 17万台以上が対象
2月7日12時10分配信 産経新聞

 トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)、新型「プリウス」にブレーキの不具合が発生した問題で、同社が国内でリコール(無料の回収・修理)に踏み切る方針を固めたことが7日分かった。国土交通省との最終的な調整を進めており、同省が近く発表する。

 トヨタはこれまで、この問題について「(運転中の)お客さまの感覚と車両の挙動がずれている。ブレーキをしっかり踏めば止まる」(横山裕行常務役員)などと説明。構造上の欠陥ではないとし、自主改修で対応する方針だった。しかし情報開示の遅れなどによるイメージ悪化を受け、自主改修よりも強制力のあるリコールを余儀なくされた。17万台以上が対象になるとみられる。

 無償修理では、滑りやすい路面でブレーキを踏んだ際、車輪がロックして車体の横滑りを防ぐ「ABS(アンチ・ロック・ブレーキ・システム)」の電子制御プログラムを修正する。トヨタはすでに1月以降、ユーザーからの求めがあれば、販売店を通じて自主的な改修に応じている。

 新型プリウスは、すでに米国など世界約60カ国・地域で30万台以上が販売されている。トヨタは海外でもリコールや自主改修を行う方針。

 高級HV「レクサスHS250h」やHVセダン「SAI(サイ)」にも、新型プリウスと同様のブレーキシステムが採用されていることから、トヨタはこれらについても不具合の有無を調べ、リコールするべきかどうかを判断する。


トヨタ、今週中にも新型プリウスのリコール実施へ
2月7日15時15分配信 ロイター

 [豊田(愛知県) 7日 ロイター] トヨタ自動車<7203.T>は、ハイブリッド車の新型「プリウス」でブレーキに不具合が発生した問題で、国内で販売した車両について今週中にもリコール(回収・無償修理)する意向を販売店などに伝えた。トヨタ販売店関係者が7日明らかにした。

 トヨタはプリウスの不具合は欠陥ではないとして、自主改修である「サービスキャンペーン」も検討したが、信頼回復を優先しリコールに踏み切る判断をしたもよう。リコールでは、不具合の原因となったアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)のソフトを修正することになるとみられる。

 新型プリウスは 昨年5月に発売された米国など国内外で計30万台以上が販売されている。これまでブレーキが利きにくいとの苦情が寄せられており、1月以降には、改善策が公表されずに実施されていたことなどが明らかになり、トヨタ側の安全性に対する姿勢が問われつつある。米国などでもリコールや自主改修で同様の無償修理を行う。

 前原誠司国土交通相は5日夕の閣議後会見で、プリウスの問題について、トヨタがリコールかサービスキャンペーンかいずれかの対応をすると事務方から聞いていると説明。トヨタ側が「設定の問題であり、大きな問題ではない」と説明したことについて、「(自動車を)使う側が決める話」、「トヨタの対応は顧客の視点がいささか欠如しているという思いがある」と批判していた。

by yupukeccha | 2010-02-07 03:11 | 経済・企業  

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