トヨタリコール問題が波及、トヨタファイナンスSBに複数の売り
2010年 02月 4日 16:10 ロイター[東京 4日 ロイター] 4日の一般債市場で、トヨタファイナンスの国内普通社債(SB)に複数の売り気配が観測された。トヨタ自動車のリコール問題に対する不透明さを理由に、グループ会社でSB発行残高の多いトヨタファイナンスSBが売り対象になったとの見方が出ていた。
気配は第14回債(償還2012年9月)、第33回債(償還2013年6月)、第36回債(償還2011年12月)が国債利回りプラス26ベーシスポイント(bp)オファー、第15回債(償還2020年8月)が国債利回りプラス25bpオファー、第22回債(償還2011年12月)が国債利回りプラス26bpオファー─29bpビッド、第26回債(償還2012年6月)が国債利回りプラス24bpオファー─30bpビッド。
現段階ではリコール問題によってトヨタ自動車の信用力を損なうまでには至っていないとの見方があるものの、マーケットでは、トヨタ自動車のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)プレミアムが高水準にあることを強く意識している。収益への影響が懸念されており、投資家がトヨタファイナンスSBを対象に利益を確定させる売りを行うなどトヨタグループSBのポートフォリオの見直しにつながった面があるとみている。
by yupukeccha | 2010-02-04 16:10 | 経済・企業