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谷垣自民、煮え切らぬ対応 二階氏の辞表受理

2009年12月15日21時12分 朝日新聞

 自民党は15日、政策秘書が略式起訴された二階俊博選対局長の辞表を受理した。当面、大島理森幹事長が兼務する。鳩山由紀夫首相、小沢一郎民主党幹事長の政治資金問題の追及に向け、谷垣禎一総裁ら執行部が一応のけじめをつけた形だが、略式起訴から7日目という対応の鈍さ。そこからは政権奪還に捨て身で臨む覚悟はうかがえない。

 二階氏秘書の略式起訴は9日。報道された直後、執行部の動きは早かったが、判断は「更迭」ではなく「留任」。大島氏は「二階氏と会い、引き続き仕事してほしいと申し上げた」と続投を宣言した。

 自民党は来年夏の参院選に向けて候補者調整の最中だ。作業を一手に担ってきたのが二階氏だ。西松建設による献金問題の発覚は今年3月。谷垣氏はそれを踏まえて二階氏を任命した。今、二階氏を切る理由はない――。そんな空気が執行部を支配した。

 これに若手議員や地方県連が猛反発。「襟を正さずに民主党の疑惑追及などできない」と辞任を求める声が一気に高まった。それでも大島氏は「問題ない」と強固だったが、町村信孝元官房長官ら各方面から再考を求められた谷垣氏は11日、「いろんな意見を聞いて判断したい」。

 最後は二階氏本人が14日、大島氏に辞意を伝えたが、大島氏は谷垣氏の出張を理由に回答を留保し、結論を出すまでにさらに1日を要した。

 「随分慰留もされたが、この際、私の考えは変わらない」。辞任が決まった15日、吹っ切れた表情で語る二階氏とは裏腹に、執行部の煮えきらなさばかりが印象に残った。(冨名腰隆)

by yupukeccha | 2009-12-15 21:12 | 政治  

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