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<浜岡原発>廃液漏れ21人被ばく 基準の324倍放射能

12月1日23時36分配信 毎日新聞

<浜岡原発>廃液漏れ21人被ばく 基準の324倍放射能_b0161323_13265028.jpg 中部電力は1日、静岡県御前崎市の浜岡原発3号機で、濃縮廃液貯蔵タンクの点検作業中、補助建屋内の4カ所で、高濃度の放射性廃液53リットルが漏れる事故が起きたと発表した。中電によると、廃液から国への報告基準(370万ベクレル)の324倍にあたる12億ベクレルの放射能量が検出された。点検にあたっていた作業員4人と現場に駆け付けるなどした職員ら19人の計23人のうち、21人が最大0.05ミリシーベルト被ばくしたが、健康への影響はないレベル。放射線管理区域外への影響もないという。

 廃液漏れがあったのは同日午後4時15分ごろ。廃液の放射能を減衰させるため、一定期間保管する濃縮廃液貯蔵タンクの点検中だった。タンク内の廃水を配管を使って抜いていたところ、漏水を知らせる警報が点灯。作業員が確認すると、タンク周辺の4カ所の排水弁付近から漏水し、床面に廃液があふれた。建屋は地上3階、地下2階建てで廃液漏れは地下2階で起きた。

 中電によると、配管を流れていた廃液が何らかの理由で逆流し、排水弁からあふれたという。今後、逆流を起こした原因を詳しく調べる。中電静岡支店の広報担当者は「ご心配をおかけして申し訳ない。早急に原因究明と再発防止を図りたい」と話した。【浜中慎哉】

 ◇安全上の影響ない

 経済産業省原子力安全・保安院は「被ばく量は現場の日常作業と同程度で、安全確認の上での作業である限り、問題になるレベルではない。漏えいした廃液も放射線管理区域外に出ておらず、安全上ただちに影響を与える事象ではない」としている。【山田大輔】




浜岡原発 廃液漏れ 作業員ら健康被害なし
12月2日7時56分配信 産経新聞

 中部電力は1日、営業運転中の浜岡原発3号機(静岡県御前崎市)の原子炉補助建屋内で、廃液貯蔵タンクなどから放射性廃液約53リットルが漏れたと発表した。

 漏れた放射能量は約12億ベクレルで、国への報告基準の約320倍。作業員ら21人が微量の放射線を浴びたが健康被害はなく、外部への放射能漏れもないという。

 中電によると、同日午後4時15分ごろ、水漏れを示す警報灯が点灯。作業員が廃液漏れを確認した。その後、3カ所で同様の廃液漏れが確認された。中電は配管がつながっている別の貯蔵タンクの廃液が逆流したとみて原因を調べている。


<浜岡原発>廃液漏れの被ばく者、さらに8人 静岡県に報告
12月2日12時0分配信 毎日新聞

 静岡県御前崎市の中部電力浜岡原発3号機の補助建屋内で高濃度の放射性廃液53リットルが漏れ、中電は2日午前、県危機管理局理事らに事故について説明した。中電は前日、作業員や職員ら21人が最大0.05ミリシーベルト被ばくしたと発表したが、さらに8人が最大0.2ミリシーベルト被ばくしていたと報告した。いずれも健康に影響はないという。

 中電静岡支店の原子力グループ部長ら3人が県庁を訪れ「心配をおかけして申し訳ない」と謝罪。漏水原因については「廃液は粘りがあり、配管の流れが悪くなって詰まった可能性がある」と説明した。

 中電によると、廃液漏れは1日午後4時15分ごろ発生。廃液の放射能を減衰させるための濃縮廃液貯蔵タンクから配管を使って廃水を抜く点検作業中、タンク周辺の4カ所の排水升からあふれた。

 当時、4人が作業中で、職員ら30人が駆け付け、廃液の蒸発や飛散を防ぐ措置をとったという。中電は1日時点では、計23人が現場に立ち入り、うち21人が最大0.05ミリシーベルト被ばくしたと発表していた。

 中電は29人が被ばくしたことについて「保安院の保安規定に基づく中電の作業計画にのっとった対応で、問題はない」と説明。県危機管理局の渡辺洋己理事は「放射線管理区域内とはいえ、国の基準を大きく超える放射能が確認された。県民の不安は大きく、早急に対策をしてもらいたい」と話した。【浜中慎哉】


浜岡原発3号機で廃液漏れ 静岡
12月3日7時56分配信 産経新聞

 中部電力は1日、営業運転中の浜岡原発3号機(静岡県御前崎市)の原子炉補助建屋地下2階で、廃液貯蔵タンクなど4カ所から放射性廃液計約53リットルが漏れたと発表した。同社によると、原子炉の運転に支障はなく、外部への影響もないという。

 廃液漏れが確認されたのは、濃縮廃液貯蔵タンク室など密閉された3室計4カ所。漏れた放射能量は約12億ベクレルで、国への報告基準の約320倍だった。2日までに、対応のため現場に駆け付けた作業員ら計29人が微量の放射線を浴びたことが分かったが、いずれも健康被害はないという。

 同社によると、1日午後4時15分ごろ、水漏れを示す警告灯が点灯し、作業員が廃液漏れを確認した。同社は、配管がつながっている別の貯蔵タンクの廃液が逆流したとみて原因を調べている。


浜岡原発:3号機廃液漏れ 安全管理に懸念の声 中部電、県と御前崎市に謝罪
12月3日11時0分配信 毎日新聞

 中部電力浜岡原発3号機(御前崎市佐倉)の補助建屋内で高濃度の放射性廃液53リットルが漏れ、職員ら29人が被ばくした事故から一夜明けた2日、中電の担当者は県危機管理局と御前崎市を訪れ、事故について説明し、「心配をおかけして申し訳ない。早急に原因を究明したい」と謝罪した。浜岡原発は来年度、4号機で「プルサーマル計画」を始めることもあり、関係者からは中電の安全管理体制を懸念する声が広がった。【舟津進、浜中慎哉】

 中電は2日、事故が起きた濃縮廃液貯蔵タンク周辺の床面に残っている漏水の回収や清掃の準備作業を行ったという。

 中電によると、事故は1日午後4時15分に起きた。3号機の補助建屋地下2階で、配管を使ってタンクから廃水を抜く点検作業をしていたところ、漏水を知らせる警報が点灯。タンク近くの4カ所の排水升から廃液が床面にあふれ出ているのを作業員らが確認した。

 排水升にはふたはなく、警報装置が床面に設置されているため、床面に漏水するまで警報装置は点灯しない仕組みになっているという。

 こうした設備について、県危機管理局の幹部は2日、取材に「床面に廃水が漏れた後、警報が点灯するのでは遅い。漏水を防げるよう、排水升の内側に警報を設置すべきだ」と指摘した。同局の別の幹部は「29人の被ばく線量が健康への被害が出ない程度だったのは、結果論にすぎない。中電には、漏水したらどうなるかという危機管理意識が不足している」と語った。

 一方、中電は2日、御前崎市の石原茂雄市長にも事故について報告。石原市長は安全対策の徹底と早急な原因究明を求めた。

 石原市長によると、中電から事故の一報が入ったのは警報が作動してから約1時間後だったといい、その時点では作業員や職員らの被ばく実態については不明だったという。石原市長は2日、取材に「作業員が被ばくしたことは重大だ」と述べ、中電に再発防止などを申し入れる意向を示した。

 また、地元の市民団体「浜岡原発を考える会」の伊藤実代表(68)は、取材に「中電は外部への放射能の影響はないというが、作業員が被ばくしており心配だ。近く、(4号機で)プルサーマル計画が始まるという時期だけに、安全管理が大丈夫なのか、不安になる」と語った。

by yupukeccha | 2009-12-01 23:56 | 社会  

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