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本人確認怠る 東電の原発見学

2009年12月05日 朝日新聞

 ●「知った人」と本人確認怠る

 昨年10月に防災訓練を実施した際、見学者の一部について本人確認をせずに発電所内に入れていた福島第一原発。東京電力が4日、県に説明、発表した。経済産業省の原子力安全・保安院から出入りの管理を徹底するよう注意を受けた東電は、再発防止に取り組むとしている。

 東電によると、昨年10月21、22の両日、福島第一原発で実施した防災訓練に、地域住民や行政機関などから計13組250人の見学者を招いた。このうち少なくとも15人について、本人確認せずに原発の敷地内に入れていたという。

 原発内に立ち入る際は、テロなどを防ぐために原子炉等規制法に基づき、原則すべての入所者に対し顔写真付きの身分証明書による本人確認をすることが義務づけられている。しかし、東電の担当者は、普段からこの時の見学者と接し、よく知っていたとして、本人確認の手続きを省略していたという。

 これについて東電は「実質的な本人確認は実施したという認識だが、不信を招かないためにも、今後同様なことが繰り返されないよう取り組んでいく」としている。

 この問題をめぐっては、昨年11月に県原子力安全対策課が「東電社員が本人確認をせずに見学者を原発内に入れたという話がある」と東電に情報提供。これを受けて東電は、訓練当日の見学者名簿を確認するなどして事実関係を調べていた。(村上晃一)

by yupukeccha | 2009-12-05 23:59 | 経済・企業  

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