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人民元安、新興国からも不満=ドル安連動、輸出競争力強化

2009/11/27-06:30 時事通信

 【北京時事】急激なドル安を受け、ドルに事実上リンクした状況が続いている人民元相場も他通貨に対して急落、巨額の対中貿易赤字を計上する欧米だけでなく、輸出で競合する新興国からも「中国はアンフェアだ」と不満の声が上がり始めた。

 中国政府は2005年、人民元相場を切り上げ。為替制度もドルに連動する仕組みから、複数通貨のバスケットを参考にする制度に改められた。人民元相場はその後、対ドルでは着実に上昇を続けたが、金融危機で中国の輸出が低迷する中、昨年夏以降1ドル=6.83元前後に固定された状況が続いている。こうした状況下でドルが独歩安の様相を呈し、人民元相場も下落、「ドル安を隠れみのに輸出競争力を高めている」(国際金融筋)形だ。

 ロイター通信によると、ブラジル当局はこのほど、為替制度によって中国の輸出競争力が強くなり過ぎていると批判。ロシアのクドリン財務相は「相場を人為的に管理し、一部企業に温室のような条件を与えるのは間違っている」とけん制した。

 欧州連合(EU)も月末に予定されている中国との定例首脳会合で人民元問題を提起する方針を打ち出しており、包囲網が狭まってきた。アジア通貨も軒並み対ドルで上昇しており、人民元に対する不満がうっ積しているものとみられる。

by yupukeccha | 2009-11-27 06:30 | アジア・大洋州  

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