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中国、台湾に大物政治家派遣 1800億円の商談も用意

2009年11月9日20時4分 朝日新聞

 【台北=野嶋剛】台湾を訪れた中国の政治家としては最高レベルとなる中国の江蘇省トップ、梁保華・同省共産党委書記が9日、台北に到着した。梁書記は同省の大手企業経営者や地方首長らを伴い、滞在中に台湾の工業製品など計20億米ドル(約1800億円)分を購入する大型商談を予定。経済大国となった中国の「カネ」の力を存分に台湾に見せつける。

 梁書記は台湾の与党国民党の招きで訪台。国民党の連戦、呉伯雄両名誉主席らと会談するほか台湾企業との商談会を行う。台湾の対外貿易発展協会によると、希望する台湾企業から連絡が殺到しているという。このほか梁書記の訪問に前後して江蘇省から4千人近い民間観光客も訪問する見通しだ。

 長い不況に苦しむ台湾に対し、中国と付き合うことの「恩恵」を具体化させ、水害対応などで支持率が低落した馬英九(マー・インチウ)政権の対中改善路線をサポートする狙いだ。

 中国は今年、数十億ドル規模の大型購買団を活発に台湾に送り込んできたが、8月の水害に際し、チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世の台湾訪問を馬政権が認めたことで一時凍結していた。これも、梁書記の訪問で事実上解禁された形となった。

 来月中~下旬には中国の対台湾民間窓口トップ、陳雲林・海峡両岸関係協会会長が台湾を訪問する。陳会長が昨年訪台した際は、激しい反対運動が起きた。梁書記の訪問は陳会長訪問の地ならしという側面もあると見られている。

by yupukeccha | 2009-11-09 20:04 | アジア・大洋州  

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