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千葉・森田知事「互いに誤解があった」 一転、賛同の姿勢

10月15日9時25分配信 産経新聞

 前原誠司国交相の羽田空港ハブ化発言を受けて、森田健作知事は14日、国土交通省で前原国交相と会談。「互いに誤解があった。大臣は私と同じような考えで、千葉に対しての思いやりは十分にある。ほっとした、今日はよく眠れる」と前日まで硬化させていた態度を一変、羽田空港の国際化に条件付きながらも賛同する姿勢を示した。一方、前日まで激怒していた知事があっさりと賛同の意を表明したことに対し、地元の自治体からは戸惑いの声も聞かれた。

 大臣室に入った森田知事は、前原国交相と辻元清美副大臣と笑顔で握手。会談冒頭「前原さんには国交相になってほしくなかったな」と皮肉混じりに話しかけると、「国交相でも千葉には全然ご迷惑をかけませんから」と切り返される一幕もあった。

 鳩山新政権誕生後、八ツ場(やんば)ダム建設中止、館山道4車線化凍結、そして羽田空港ハブ化発言と、千葉県には次々と国交省絡みの問題が降りかかっている。その度に「まったく説明がない。前原さんと話して真意を問いたい」と怒りをあらわにしていた森田知事だが、羽田空港ハブ化問題に関しては「納得」の結果だったようだ。

 森田知事によると、前原国交相は森田知事が提示した(1)両空港を一体的にとらえ、合理的なすみ分けをする(2)今後互いに誤解のないように意思疎通をはかる-の2点で合意。その際、原則的に「国内線は羽田、国際線は成田」とすることも確認したという。

 だが羽田空港が国際化されれば、成田空港の利用客は必然的に減少し、県経済や地域への影響が懸念される。森田知事は「羽田だけで(国際線)すべてが収まるとは思わない。だから成田をうまく活用する。成田の発展とともに日本の利益を考えることが大事」とし「納得してもらえると思う」と自信を見せたが、関係自治体や経済団体の反発は必至だ。

 実際、すでに動揺は広がっている。

 森田知事と前原国交相の会談後、県から報告を受けた富里市の相川堅治市長は「(会談の)全容が明らかになっていないので、現時点ではコメントできない」と、動揺した様子。

 芝山町の関係者は「合理的なすみ分けと言うが、実際には難しいのではないか」と指摘。「羽田にやみくもに国際線を増やされては成田は困る」と懸念を示した。

by yupukeccha | 2009-10-15 09:25 | 政治  

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