軟体サンゴに茶色い死 バクテリア付着、バラバラに
2009年10月19日17時54分 朝日新聞沖縄県の慶良間諸島の海底を彩るソフトコーラル(軟体サンゴ)に異変が起きている。こげ茶色の塊が表面につき、やがて全体に広がって、最後はバラバラに砕けてしまう。そんな、なぞの病気がここ数年、目立ち始めた。
地元ダイバーたちが、被害の広がりを食いとめようと、塊を手で取り除いている。
沖縄高専の山城秀之教授らが調べたところ、塊は、微生物のシアノバクテリアが大量に集まったものだった。調査した91株のうち、2割を超す24株に付着していた。死滅したソフトコーラルは砕けたあと、流れてしまうため、どれだけの数が死滅したかはわかっていない。
山城教授は「汚染のないきれいな海域なのに、なぜシアノバクテリアが大量に発生しているのか不明だ。被害はさらに拡大する恐れがある」と話している。(山本智之)
by yupukeccha | 2009-10-19 17:54 | 社会