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“自民”部会長に若手抜擢のマヤカシ

2009/10/13 10:00 日刊ゲンダイ

 谷垣総裁の影は薄くなるばかりだ。

 自民党の党内人事、国会常任委員会人事が固まったが、谷垣が就任直後に表明した「影の内閣」構想は早くも頓挫。政調会長と13人の部会長でつくる「政権政策委員会」の新設でお茶を濁す形となった。

 しかも、この政権政策委員会なるものの位置づけが極めてあいまいなのだ。大新聞は、委員会の下部組織に置かれる部会のトップ(部会長)に先の総選挙で初当選したばかりの斎藤健氏や、2年前の参院選で当選した“ヤンキー先生”こと義家弘介参院議員らを抜擢したと伝えている。内情を知らない党員や有権者からすれば、「自民党も再生に向けていよいよ改革路線に進んだ」と思ってしまう。

 しかし、これがとんだクセモノ。ベテラン政治ジャーナリストがそのまやかしぶりを解説する。

「今回の人事の最大のポイントは国会(衆院)の常任委員会の筆頭理事です。予算委=町村信孝元官房長官、総務委=大野功統元防衛庁長官、法務委=森英介前法相、経産委=塩崎恭久元官房長官など閣僚経験者をずらりと並べた。話題になっている若手部会長は、彼らの下で理事に就くことになった。つまり、実権は筆頭理事であるベテランが握るという構図なのです。政権政策委員会は、本来、国対・政調一体化を目指すためだったが、動き始める前から形骸化しているのです」

 1回生を部会長に就けたとはいうものの、連中には何の実権もないのである。

「野党の政策なんて犬も食わないと言われるほど。部会長の存在価値はないに等しい。逆に常任委員会の筆頭理事ともなれば、国会論戦で存在感をアピールできるし、与党側との取引で何かとウマミもある。老醜が牛耳る自民党の体質はちっとも変わっていないのです」(前出のジャーナリスト)

 これでは再生どころか衰退、消滅に向かうばかりだ。

by yupukeccha | 2009-10-13 10:00 | 政治  

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