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前原国交相にケンカを売った“都幹部”

2009/10/12 10:00 日刊ゲンダイ

●ふざけるな! 建設資材会社の役員だった!

「無責任な暴論だ」――。前原国交相の八ツ場ダム建設中止表明に対し、東京都の河島均・都市整備局長(58)がこうカミついた。自治体の一職員が大臣にケンカを売るなんて前代未聞だ。一体どういう人物かと思ったら、公共事業をメシの種にしている国交省の天下り会社の役員も兼ねていた。

 河島局長の発言が飛び出したのは6日の都議会都市整備委員会。自民・公明の委員が、八ツ場ダム中止に対する都の見解をただすと、河島局長は「暴論と言うほかない。全庁の職員の力を結集して非論理性、不合理性を明らかにしたい」と感情ムキ出しの答弁。委員会は民主委員らの怒号で騒然となった。

「議事録に載るのを承知で発言したのだから、大臣にケンカを売ったのも同じです。都議会は事前の質問、答弁を綿密に擦り合わせるため、思わず口から出た失言というより、確信犯的な発言だったのは間違いないでしょう」(出席委員のひとり)

 河島局長は東大工学部卒業後の74年に入庁。都市計画局マスタープラン担当部長、知事本局政策担当部長などを歴任。

 役員を兼ねているのは「建設資材広域利用センター」という会社だ。

「ここは旧建設省と首都圏の東京、埼玉、神奈川などが出資した三セクで、都にも役員ポストが振り分けられているのですが、早い話、国交省OBの天下り会社のひとつ。公共事業で出た残土の売買を仲介して手数料を得ている。公共事業がなくなるとメシが食えなくなってしまうのです」(都政事情通)

 ダム建設は膨大な建設残土が見込まれ、堤防整備で資材需要もある。河島局長がダム建設中止に気色ばんだのは、「自分の三セク会社をボロ儲けさせるためではないか」と思われても仕方がない。呆れたものだ。

 八ツ場ダム建設中止を都民は当然と思っているのに、東京都が猛烈に反対しているウラにはこんな事情があったのか。

by yupukeccha | 2009-10-12 10:00 | 政治  

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