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「処分かわいそう」警察職員、拾い猫放す 訓戒処分に

2009年10月7日8時20分 朝日新聞

 兵庫県尼崎市で4月、小学生の男の子(9)が路上で見つけた猫を交番に届け出たところ、警察署の会計課職員が「処分されてはかわいそうだ」と、警官に元の場所に戻させていたことが県警への取材で分かった。翌日、署に飼い主が訪れたために発覚。署は飼い主に謝罪し、ポスターを作るなどして猫を探しているが、半年たった今も見つかっていないという。

 県警によると、男の子が猫を見つけたのは4月8日夕。飼い主を示すようなものはなかった。県警の内規は飼い主不明の動物は拾得物として受理したうえで、すぐに保健所などに引き渡すことができるとしている。今回のケースでは施設に引き渡すか署で短期間預かっておけば、猫は飼い主のもとに戻った可能性が高い。だが、会計課の男性職員は、猫を段ボールに入れて署に持ってきた交番の警官に放すよう指示。警官が男の子から届けを受けた際につくった書類も廃棄させた。

 県警は「不適切だった」として、職員を8月に所属長訓戒処分にした。監察官室は「飼い主の気持ちを考え、慎重に対応するべきだった」としている。

by yupukeccha | 2009-10-07 08:20 | 社会  

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