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「家族殺人が増えたのは大企業のせい」 亀井氏の経団連批判は正しいか

10月6日21時5分配信 J-CASTニュース

 家族内の殺人事件が増えているのは、大企業が日本型の家族的経営を捨てたため――亀井静香金融・郵政担当相が東京都内の講演会で口にした「経団連批判」が波紋を呼んでいる。ネットのアンケート調査では賛否が半々という状況だが、当の亀井担当相は「企業経営の変化と家族関係の崩壊の間には、強い因果関係がある」と自説の正当性をみじんも疑っていない。

■御手洗会長は「亀井さん、やり方がわかりません」

 亀井担当相は2009年10月5日、東京都内で行われた講演会で、

  「日本で家族間の殺人事件が増えているのは、(大企業が)日本型経営を捨てて、人間を人間として扱わなくなったからだ」

と大企業を批判。日本経団連の御手洗冨士夫会長に「そのことに責任を感じなさい」と話したというエピソードを紹介した。翌6日に金融庁で開かれた会見で、そのときの模様について質問すると、亀井担当相はとうとうと答えた。

  「殺人事件がいま大変な状況になっているのは、あなた方がかつての大企業の経営者と違って、従業員や下請け・孫請けを人間扱いした経営をしていないから。競争、競争ということでやったから、人間関係がずたずたに切られていった。それがあっという間に家庭の中までいって、家族関係なんかもそうなっちゃった」

 御手洗会長に向かって、こう力説したのだという。

  「これはね、風がふけば桶屋がもうかるみたいな、その程度の因果関係じゃないよ。もっと強いから」

 そう確信しているという亀井担当相は、御手洗会長に「(従業員や下請けのために)内部留保を出せ」と迫ったという。

  「あなたたちは、下請け・孫請けや従業員のポケットに入る金まで、内部留保でしこたま溜めているじゃないか。昔の経営者は、景気のいいときに儲けた金は、悪くなったら出していたんだよ」

 そう亀井担当相が話すと、御手洗会長は「亀井さん、やり方がわかりません」と答えたという。それに対して、亀井担当相は「オレが教えてやる」と応じたのだそうだ。

■亀井発言への賛否は半々?

 「家族内殺人が増えているのは大企業のせい」という亀井担当相の発言に対して、ネットでは賛否の声が巻き起こった。はてなブックマークのコメント欄には、

  「これまでの経団連を見る限り、このくらい波紋を広げるくらいで丁度いいと思う。いいぞもっとやれ」
  「小泉改革は明らかに失敗だったわけだし、人間性を破壊する今の経団連に対してはまっとうな指摘」

という賛成意見も寄せられたが、

  「経団連は嫌いだから擁護するつもりはさらさらないが、コレはさすがに無理筋だ」
  「言いたいことはわからんでもないが、こんなもん居酒屋でこぼす愚痴と変わらんな」
  「家族間の殺人は増えてはいない、殺人数の総数自体が減ってる中、相対的に割合が増えてるだけ」

と批判する声のほうが多かった。

 ヤフーでは、サイト内の意識調査コーナーで「日本型経営を捨てたことが家族間の殺人事件増の原因と思うか?」というアンケートを実施。約6万票の回答を集計した数字(10月6日現在)は、「そう思う」が47%、「そう思わない」が53%というもので、否定派がやや多かった。

 その結果について亀井担当相に伝えると、

  「ネットの調査だからね…。その結果は信用できるの?」

と納得できない様子だった。

by yupukeccha | 2009-10-06 21:05 | 政治  

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