人気ブログランキング | 話題のタグを見る

イスラエル、ユダヤ人入植住宅建設承認 和平への障害に

2009年9月7日22時42分 朝日新聞

 イスラエルのバラク国防相は7日までに、ヨルダン川西岸のユダヤ人入植地で400戸以上の住宅を建設することを承認した。ネタニヤフ首相の決断によるものだが、米国をはじめとする国際社会は入植活動の全面凍結を求めている。パレスチナ側も入植者住宅の建設が続く限り、イスラエルとの和平交渉に応じない方針を示しており、中東和平への障害になることは必至だ。

 イスラエル放送などによると、入植者住宅建設の許認可権を持つバラク氏は6日夜から7日午前にかけ、西岸の入植地数カ所で、455戸の住宅を建設することを承認。着工済みの2500戸を含め、西岸での建設を続行する方針という。

 ネタニヤフ政権は、それ以外の入植活動を一定期間凍結(東エルサレムを除く)することを検討しているとされる。ネタニヤフ氏は、建設承認で強硬派議員や入植者の理解を得ようとする一方、オバマ米大統領の要求にも部分的に応じる形をとり、双方の圧力をかわす狙いがあるとみられる。

 入植者住宅の建設は、イスラエルが67年の第3次中東戦争で占領した西岸と東エルサレムで進んでいるが、占領地の入植活動は国際法で禁じられている。03年に米国などが提示した和平実現へのロードマップ(行程表)でも、イスラエルに入植の全面凍結を義務づけたが、同国は履行していない。

 米国のミッチェル中東和平担当特使は近くイスラエルを訪れ、入植地問題を協議する予定。オバマ政権がネタニヤフ政権に対し、どのような態度で臨むのか注目されている。(井上道夫)

by yupukeccha | 2009-09-07 22:42 | 中東  

<< 大型倒産速報 有限会社折口総研 <ペッパーランチ>全187店舗... >>