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五輪東京開催 課題浮き彫りに

9月3日 4時29分 NHK

2016年夏のオリンピック招致を目指す東京など4つの都市の開催計画に対するIOC=国際オリンピック委員会の評価報告書が公表され、東京は、財政面や治安について高く評価された一方、IOCが行った調査で国民の盛り上がりを示す支持率が4都市で最も低かったことが指摘されるなど、課題も浮き彫りになりました。

IOCが2日夜に公表した評価報告書は、東京、シカゴ、リオデジャネイロ、それにマドリードの4都市が提出した詳細な開催計画や、IOCによる現地視察に基づいて作成され、各都市ごとに、競技会場や宿泊施設が十分整っているか、財政面で問題がないかなど、17項目について評価が明らかになりました。この中で、東京の開催計画は、財政面で、4000億円の基金を創設し、政府保証を得るなど十分な予算が確保され、治安についても十分なレベルにあると述べて、ともに高く評価し、ほとんどの競技会場を半径8キロ以内に配置したコンパクトな会場設計についても一定の評価をしています。その一方で、開催を望む国民の盛り上がりを示す支持率が、IOCが行った調査で、4都市で最も低かったことに懸念を表明しています。さらに、東京湾の埋め立て地を使って新たに整備されるオリンピックスタジアムや、選手村について、周辺の交通機関に課題があり、選手村の建設予定地の広さが十分でないと指摘し、東京が、これまで完成度が高いと訴えてきたオリンピックの関連施設について、課題が浮き彫りになっています。ほかの3都市の評価報告書をみますと、南米で初めてのオリンピック開催を目指すリオデジャネイロについては「開催理念が非常に優れている」と指摘するなど、全体に好意的な評価が目立っています。シカゴに対しては、東京と同様、ほとんどの競技会場を半径8キロ以内に配置したコンパクトな計画について一定の評価を示しましたが、大会予算が赤字となった場合の保証が十分なものではないと指摘し、シカゴの財政面の課題をあらためて指摘しています。そして、マドリードについては、IOCが行った調査で、地元の支持率が85%とリオデジャネイロと並んでもっとも高く、国、州、市をあげての支援体制も評価する一方、一部の競技会場が小さすぎたり、建設費用がかかりすぎたりするなど、改善の余地があると指摘しました。IOCでは、評価報告書の中身について、開催都市が決まる10月2日のIOC総会で投票直前にあらためて報告することにしていて、委員はこれも踏まえて最終的にどの都市に投票するかを判断することにしています。

by yupukeccha | 2009-09-03 04:29 | 社会  

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