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ドル、92円台前半=7月13日以来の91円台視野に〔東京外為〕(3日午前9時)

9月3日10時0分配信 時事通信

 3日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米雇用情勢の悪化を受けドルが売られた海外市場の流れを受け継ぎ、軟調に推移している。午前9時現在は1ドル=92円22~25銭と前日(午後5時、92円64~67銭)比42銭のドル安・円高。

 前日海外市場では、米ADP雇用統計で民間就業者数の減少幅が市場の事前予想より大きく出たのを受け、リスク逃避のドル売り・円買いの取引が活発化。その後も米株の軟調展開を横目にドルはじり安となった。

 日が明けてけさのシドニー市場に取引が移ってからは、一時1ドル=92円08銭を付け、7月13日以来となる91円台が間近に迫った。目先の下値のめどは同じ日に付けた安値91円73銭で、市場関係者はこの水準での攻防を意識し始めた。

 きょうの東京市場では引き続き東京株式と中国株式が材料視される展開になりそう。円高でハイテク株の売りが出ると予想されるほか、昨日あたりからは金融株の軟調も鮮明となってきた。日経平均株価が1万円台維持の攻防を演じるような下げとなれば市場マインドに与えるインパクトも大きく、91円台の下落や7月安値の更新が一気に進む展開もあり得そうだ。

 なお、日本時間未明に米FOMC議事録が公表。米債買い取り計画変更について、議事録からその理由を読み取れれば出口政策に関する姿勢がうかがえる可能性がある、といった声が市場にあったが、今のところ特段の手掛かりは見当たらない模様だ。

 ユーロは午前9時現在、対円は下落、対ドルは上昇。対円では1ユーロ=131円62~65銭(前日午後5時、131円66~70銭)、対ドルで1.4270~73ドル(同1.4212~15ドル)。(了)

by yupukeccha | 2009-09-03 10:00 | 経済・企業  

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