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太田代表も北側幹事長も落選 公明、歴史的敗北

2009年8月31日1時20分 朝日新聞

 公明党は解散前の31議席を大きく割り込み、過去最低の25議席も下回る歴史的敗北となった。太田代表と北側一雄幹事長も落選し、自公連立10年の総括を迫られるのは必至だ。当面は自民、民主の間で独自色を強め、是々非々で対応することになりそうだ。

 太田氏は31日未明、「選挙結果について責任を痛感している」と記者団に述べ、代表辞任を示唆。早急に新代表を選ぶ方向で、井上義久副代表、山口那津男政調会長、斉藤環境相、浜四津敏子代表代行らが浮上している。

 太田氏や北側氏ら比例重複せず「背水の陣」で臨んだ8小選挙区は全敗。7月の東京都議選では逆風下で23人全員の当選を果たしたが、総選挙では「反自民」の逆風に巻き込まれ、小選挙区の「不敗神話」は完全に崩れた。

 比例区も解散前の23議席の維持は困難だ。自民党の小選挙区候補272人を推薦して「比例は公明」を求めるバーターに期待したが、大半の自民候補が比例区での復活当選に期待をつなぐしかない劣勢に立たされ、公明に回る比例票は目減りした。

 歴史的惨敗を受け、支持母体・創価学会などから「日の丸・君が代問題やイラクへの自衛隊派遣問題も乗り越えてきたが、その結果がこういう形で終わるとは。解党的出直しが必要だ」(幹部)として自公連立の検証を求める声が強まることは必至だ。衆院小選挙区からの撤退論が現実味を帯びる可能性もある。

 自民党との連立政権で妥協を重ねてきたことに創価学会などでは不満が募り、野党転落を「平和」や「福祉」といった公明党の看板をもう一度鮮明にする好機ととらえる向きもある。太田代表も「野党連立はない」と断言しており、自民党との距離が広がるのは間違いない。

 一方、「生活第一」を掲げる民主党とはもともと政策的には重なる部分もある。当面は鳩山政権の行方を慎重に見極めつつ、法案には是々非々で対応する見通し。来夏の参院選は独自色を強めつつ、選挙区の他党候補は「人物本位」で支援することになりそうだ。

by yupukeccha | 2009-08-31 01:20 | 政治  

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