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石原ブランド頼み!宏高氏 伸晃氏に応援要請

2009年08月28日 スポニチ

 東京都の石原慎太郎都知事(76)の三男で、東京3区から出馬する自民党前職の石原宏高氏(45)に27日、長兄で同党幹事長代理の石原伸晃氏(52)が応援に入った。前回衆院選では「石原ブランド」を封印し自力での戦いを強調したが、自民党への逆風で苦戦を強いられ、決戦間近になってやっぱり身内から助っ人を投入。陣営は都知事への応援要請も検討しており、なりふり構っていられない状況だ。

 午後1時すぎ、JR五反田駅前で演説を始めた宏高氏は「もうすぐ兄貴が来ます」「兄貴がまだ来ないので話します」とソワソワ。昨年9月の自民党総裁選に出馬し、次代を担うと目される伸晃氏の名前を連呼しながら「若いリーダーである石原伸晃とともに、自民党の悪いところを直していく」と訴えた。

 10分ほどして伸晃氏が到着すると、テレビ出演などが多く知名度も高いだけに、足を止める有権者もグンと増加。伸晃氏は民主党の政策を批判し「バラマキではない福祉国家をつくるために、石原宏高を使って」とアピール。陣営の都議が「鳩山兄弟(民主党代表の由紀夫氏と前総務相の邦夫氏)は政党も違い仲たがいをしているが、石原兄弟は結束して日本のために頑張る」と訴えると、兄弟で手を取り合った。

 03年に衆院選に初出馬した時は都知事や伸晃氏のほか、俳優の渡哲也(67)ら「石原軍団」など総出で応援した。だが、「石原ブランド」が前面に出て候補者本人が埋没し、民主党の松原仁氏(53)に敗北。05年衆院選では伸晃氏は都連会長として応援に入っただけで、都知事や軍団は登場せずブランドは封印、小泉旋風を受けて勝利した。

 今回は一転、自民党への逆風が吹き荒れ、毎日新聞社の特別世論調査では前回比例復活した松原氏が優勢。陣営は世襲批判なども考慮し、極力「石原ブランド」を押し出すことを避けてきたが、「そんなことは気にしていられない」と話すほど危機感を募らせている。投開票まで残り3日と迫り、伸晃氏が加勢に訪れた。

 29日午後5時には麻生太郎首相が応援に入る。陣営は「都知事にはまだ応援を要請していないが、盛り上げるために、最後の最後に登場してもらうことを検討したい」と話しており、“最後のお願い”はパパ頼みになる可能性もありそうだ。

 同区には、ほかに共産党新人の沢田英次氏(66)が立候補している。

 ≪伸晃氏も必死≫伸晃氏は東京8区から出馬。連続当選6回だが、今回は逆風に危機感を募らせ、街頭で「環境大国、日本の強みを生かして経済を発展させる」とひたすら政策を訴える。挑む社民党副幹事長の前職保坂展人氏(53)は、民主党との選挙協力で昨年9月に東京6区から国替え。民主への追い風を最大限に利用し「民主は生活第一。社民は生活改善。野党には大きな共通項がある」と訴える。新人で共産党の沢田俊史(58)と諸派の植田誠一(44)の両氏も立候補している。

by yupukeccha | 2009-08-28 06:00 | 政治  

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