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「麻生降ろし」の勢いどこへやら、高市氏夫婦で大苦戦…奈良2区

8月28日8時0分配信 スポーツ報知

 自民党内の「麻生降ろし」で騒がせた山本拓氏(57・福井2区)と、夫唱婦随で執行部批判を展開した妻の高市早苗氏(48・奈良2区)が逆風にさらされている。山本氏は、国民新党から民主党に移籍して参戦した糸川正晃氏(34)とデッドヒートを繰り広げている。高市氏も、民主党入りした滝実氏(70)と接戦だ。


 運命の日まで1週間を切った26日。近鉄生駒駅前で演説する高市氏のもとに、自民党の細田幹事長、山本一太参院議員が駆けつけた。23日には塩川元財務相も街頭に立った。相次ぐ大物政治家の応援に、高市氏は「大変厳しい状況ですけれども、火の玉となって走り続けてまいります」と頭を下げた。

 衆院解散翌日の7月22日以来、一度も東京には戻らず、1日平均で2か所以上個人演説会を続けてきた。公示後は週末を除き、毎朝午前7時から駅頭に。自らリラックス法に挙げていた、調理師免許を持つ夫の山本氏の手料理を食べることもならず、1か月以上も離れ離れで懸命に「ドブ板」の戦いを続けている。

 全国的に吹き荒れる自民への逆風。しかも2005年の郵政選挙では女性刺客として対決し、下した滝氏が今回は民主党にくら替え。前回選挙で敗れた民主の中村哲治参院議員(38)とタッグを組み「打倒・高市」を掲げている。

 自民党奈良県連幹事長・上田悟県議(52)は「高市は他の自民候補とは違い、浮動票を取れるキャラ。対して相手の滝さんは、民主には珍しく浮動票を取れない」と自民から新党日本、無所属を経て民主へと変わり身を続けた滝氏を“口撃”するが、現状は甘くはない。

 前回選で高市氏が獲得したのは約9万票。中村氏と滝氏の得票数を足すと10万票を超え、単純計算なら逆転を許してしまう。それでも高市氏は正攻法を貫く。

 「4年前は1つしかない議席を与えてもらい、大事な毎日を1日も無駄にせず働いてきました」。前回、刺客として奈良2区から出馬する際に、家族ぐるみの付き合いがあった滝氏との対決に涙した背景もあり、ネガティブキャンペーンを拒んでいる。「なりふり構わない選挙ができないタイプ」と選対関係者が漏らした不満は、果たして―。

 ◆奈良2区(奈良市の一部、大和郡山市、天理市、生駒市、山辺郡、生駒郡)

 ▽立候補者
高市 早苗(48)自民前
西 ふみ子(74)共産新
滝   実(70)民主前
田中 孝子(54)幸福新

by yupukeccha | 2009-08-28 08:00 | 政治  

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