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自民ガタガタ、閣僚らとうとう有権者に八つ当たり

8月26日8時0分配信 スポーツ報知

 麻生太郎首相(68)は25日午前の閣僚懇談会で、与党苦戦が伝えられる衆院選情勢について「前回と比べても反応は悪くない。ひるまず最後まで頑張ろう」とゲキを飛ばした。しかし閣議後の記者会見に臨んだ閣僚らからは、大逆風に危機感をつのらせる発言が続出。斉藤鉄夫環境相(57)は、首相の「金がないのに結婚しない方がいい」発言を批判。現役大臣さえも各地で苦戦を強いられており、閣内にも動揺が広がっていると言えそうだ。

 「300議席超す勢い」―。民主党優勢の衝撃的な世論調査結果が次々と明らかになっても、麻生首相は前向きだった。

 「2005年の前回衆院選では、報道より(自民党と民主党の)得票数は拮抗(きっこう)していた」とした上で「前回と比べても反応は悪くない。最後まで頑張ろう」と呼びかけ、選挙運動に全力を挙げるよう要請した。

 しかし「反応は悪くない」と思っている閣僚は、多くはないようだ。甘利明行革担当相(59)は記者会見で「(民主党への)追い風の強さは、前回の小泉旋風の比ではない」と指摘。各種世論調査で、まさかの「劣勢」が伝えられた、岐阜1区の野田聖子消費者行政担当相(48)は「苦戦の理由を分析する余裕はない。相手候補より政権交代という看板と戦っている不思議な選挙だ」。

 与謝野馨財務相(71)は「今の勢いで行くと国会が(民主党の)一党独裁になりかねない雰囲気だ」と警戒。東京1区で民主党の元職・海江田万里氏(60)と激突するが、厳しい戦いを強いられているとの見方を明らかにし「政策の内容比べとは別の政治姿勢と全体が問われている」。

 塩谷立文科相(59)は逆風を危惧(きぐ)するあまりか、「(民主党の公約である)高速道路無料化や高校無償化など目先のお金につられて、そういう雰囲気になっている気がする。ほかに理由が分からない」と有権者に八つ当たりするような感想をもらした。

 さらに、ここへ来ての失言に「麻生批判」も飛び出した。公明党の斉藤氏は、麻生首相が23日、学生主催のイベントで「金がないのに結婚しない方がいい」と発言したことに対し「真意は分からないが、誤解を生みかねない発言で不適切。若い人や結婚したい人の環境を整え、励ますのが政治の役目だ」と批判。斉藤氏自身は「26歳で金がないときに結婚した。お互いの決意と尊敬があれば、必ず切り開いていける」と主張した。

 いらだち、危機感が漂う閣内で、麻生首相だけは意気軒高だ。なお、応援要請250件男・舛添要一厚労相(60)は「世論調査の結果通りならば(自民党の)国会議員の数は非常に少なくなり、永田町は壊滅的になる」と予言。その上で「救いは地方組織が盤石なことだ。その力を結集すれば(自民党を)よみがえらすことは可能。地方組織と手を握ることが改革の道筋だ」と語った。

by yupukeccha | 2009-08-26 08:00 | 政治  

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