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「資金洗浄などで外相起訴を」 イスラエル警察、検察に勧告

2009.8.3 19:55 産経新聞

 【カイロ=村上大介】イスラエル警察は2日、極右政党「わが家イスラエル」党首のリーベルマン外相を資金洗浄(マネーロンダリング)や収賄、詐欺、背任、捜査妨害などの罪で起訴するよう検察当局に勧告した。

 リーベルマン氏は、検察が起訴を決めれば外相を辞任するとしており、右派リクード主導のネタニヤフ政権の連立第2党である「わが家イスラエル」の去就が、オバマ米政権が進めようとしている中東和平プロセスへ影響も絡み、焦点に浮上する。

 政治家などの犯罪を捜査する国家不正操作班が13年前からリーベルマン氏への捜査を続けてきたもので、警察は同氏の外相就任後も事情聴取を行うなど捜査を本格化させていた。

 地元メディアの報道によると、同氏は、国内外に設立したダミー会社を通じた複雑な操作で資金洗浄を続けていたほか、国家基盤相や運輸相を務めた2001~04年ごろには不正な政治資金を受け取ったなどの容疑が持たれている。

 リーベルマン外相は声明を発表し、容疑を全面的に否定するとともに、「13年間にもわたった捜査は、警察が意図的に私を狙い、容疑をでっち上げたことの証明だ」と非難したが、警察側は「立件に十分な証拠を集めた」としている。

 対アラブ強硬派のリーベルマン外相は中東和平を仲介するエジプトやヨルダンのボイコットを受け、国内外から「外相として機能していない」といった批判が出ている。しかし、同外相の辞任に伴い、「わが家イスラエル」が連立を離脱した場合、ネタニヤフ首相は連立第2党を埋める新たな連立与党を必要とする。

 昨年秋の総選挙後、米国主導の中東和平プロセスを受け入れるべきだと主張し、リクードとの連立を拒否した中道右派カディマ内では、連立拒否を決断をしたリブニ党首(前外相)への批判が出ており、リクードは改めてカディマを連立に誘い込もうとする可能性があるほか、首相が暫定的に外相を兼務し、「わが家イスラエル」を連立内につなぎ止める道も選択肢として残されている。

by yupukeccha | 2009-08-03 19:55 | 中東  

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