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東京の衆院選25選挙区自民1ケタも

2009/7/16 10:00 日刊ゲンダイ

東京にモーレツな民主の風。都議選では、42選挙区中の実に38選挙区で民主党公認がトップ当選した。民主圧勝に、総選挙を控えた東京の自民党は、震え上がっている。

 05年の小泉郵政選挙で、東京の小選挙区は、自公が24勝1敗の大勝だった。しかし、今度は正反対の1勝24敗までヒックリ返るかもしれない。

「麻生首相の支持率が下落し、自民に逆風が吹いても、ここだけは大丈夫という選挙区があった。しかし、もはやそんなことは言ってられません」(自民党関係者)

 東京17区(葛飾)は自民・平沢勝栄(当選4回)の牙城といわれるが、都議選では、民主が2人当選させたのに対し、自民は2人を擁立し、1人が落選した。得票数で見ても、民主7万票に対し、自民は5万票。公明を加えれば9万票弱で優位になるという状況だ。だが、反学会で公明と敵対していた平沢に公明票がすんなり行くとは思えない。平沢ですら安全圏ではなくなった。

 東京の西の端、農村部の東京25区(青梅など)は、自民党の金城湯池だった。しかし、都議選では、民主7万6000票に対し、自民7万1000票。衆院選では自民の井上信治はまだ当選2回。野党共闘で立つ国民新党の候補者に食われかねない。

「東京5区(世田谷の一部と目黒)の佐藤ゆかり(当選1回)もこのままではお陀仏です。世田谷は、8人区にもかかわらず、民主は公認・推薦合わせ4人全員が当選したし、目黒は、自公を足しても4万5000票で、民主の得票数5万3000票に追いつかない」(民主党関係者)

 与謝野馨財務相、深谷隆司・元通産相、島村宜伸・元農水相といったベテラン勢も厳しい。深谷の東京2区(中央・台東・文京)は得票数で民主に2万票以上の差をつけられた。与謝野の東京1区(千代田、港、新宿)と島村の東京16区(江戸川)も公明票が目いっぱい出なければ当選はままならない。

「民主は東京の比例ブロックでは圧勝でしょう。小選挙区は個人戦ですから、今回の結果をそのまま当てはめることはできませんが、個人後援会や選挙地盤の弱い人は、相当厳しくなるのは間違いありません。自公協力が当落を握ることになるでしょう」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

 そのうえ、都議選で大敗して疲弊した自民都議や落選候補者たちが、衆院候補の選挙を一生懸命やるわけがない。東京は衆院選でも民主圧勝、自民惨敗、共産埋没の構図になりそうだ。

by yupukeccha | 2009-07-16 10:00 | 政治  

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