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LEC大学がパンク!「小泉―竹中」インチキ改革のなれの果て

2009/6/22 10:00 日刊ゲンダイ

 国民を惑わす構造改革の正体がまた明らかになった。小泉―竹中コンビの構造改革特区で生まれた「株式会社大学」が、パンクしたのだ。

 問題の大学は、04年4月開校の「LEC東京リーガルマインド大学」。資格試験対策の予備校を展開する東京リーガルマインドが運営し、東京、大阪など全国14カ所にキャンパスがある。初年度の学費は115万円。しかし、志願者の減少が著しく、2010年度以降の学部生の募集停止を決めた。ちなみに、今年度は千代田キャンパス(東京)のみ学生を募集し、定員160人のところに18人しか入学していないというヒドい状況。学部の累積赤字は30億円に達するという。

 そもそもこの大学、スタート当初から竹中平蔵元大臣の影が指摘される怪しい存在だった。3カ月のスピード審査で認可が出る特例が適用されたのも、LEC大の旗振り役が竹中だったからと言われたものだ。

「LECの専門学校で、竹中氏が『竹中塾公開講座』を開いたり、竹中個人の後援組織が『スーパー公務員養成塾』という講座をもったりと、両者は深い関係でした。LECのパンフには『竹中塾開催により、構造改革のさらなる推進を応援します』とまで書いてあったのです」(政界事情通)

 そんなイイ加減な認可だから、授業もメチャクチャ。ビデオ映像を流すだけの授業がバレ、07年1月に文部科学省から改善勧告が出されていた。

 LEC以外の株式会社大学4校も定員割れで赤字経営だという。小泉―竹中は、民営化すればバラ色のようなことをほざいていたが、大間違いだった。同志社大教授の浜矩子氏がこう言う。

「『ヤル気がある民間が教育に参入したっていいでしょう』ということでしたが、何でも時流に乗ってやってきたツケが巡ってきたのです」

 カネ儲けのために、何でも「官から民」へ移そうとしたって無理があるのだ。大学にしろ、「かんぽの宿」売却問題にしろ、小泉―竹中時代の遺産にはロクなものがない。この2人のペテン師に日本はズタズタにされてきた。

by yupukeccha | 2009-06-22 10:00 | 政治  

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