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与謝野大臣の「景気底打ち宣言」に大ブーイング!

「自作自演のパフォーマンスだ」
2009年6月18日13時25分 ZAKZAK

 与謝野馨経済財政担当相が17日、「景気は底を打ったと強く推定できる」と明言し、主要国のなかでもっとも早く「景気底打ち宣言」をした。ただ、失業率は上昇し、給料やボーナスも減るという状況ではまったくピンとこない。経済の専門家からは、「底打ち判断は拙速」「選挙向けのパフォーマンスで、政権の末期的症状」と酷評が相次いでいる。

 政府は6月の月例経済報告で、7カ月ぶりに「悪化」という表現を削除し、「厳しい状況にあるものの、一部に持ち直しの動きがみられる」とした。景気の基調判断を上方修正するのは2カ月連続。

 与謝野氏は17日の記者会見で、「明らかに1-3月が底だった。輸出、生産は上向き」と景気底打ちの判断に自信を見せた。

【エコポイント制度によわる「先食い」】

 これに対し、経済の専門家からは一斉に大ブーイングがあがった。

 野村証券金融経済研究所の木内登英チーフエコノミストは「景気は急激に悪化した反動で(回復する方向に)戻りつつある段階。上下の変動を繰り返すかもしれず、政府が底打ちの判断を示したのは拙速な感じがする」と疑問を呈した。

 政府は月例経済報告で個人消費の判断を上方修正したが、それは、省エネ家電購入促進策(エコポイント制度)による薄型テレビの販売増など、政府の経済対策で需要の「先食い」が行われている可能性が高い。

 夏のボーナスの大幅減が予想されるなど雇用や所得環境の悪化はこれからが本番で、景気が再び悪化する不安が消えていないのが実情だ。

 政府の判断自体には違和感はないとする専門家からも、「(今年)秋以降には下方修正もありそうだ」(みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミスト)、「企業の経営者や家計の実感とはかけ離れている」(ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次主任研究員)との声が出ている。

【「経済に強い麻生政権」を演出したい!?】

 それでも政府が「底打ち宣言」を急いだのは、解散・総選挙を意識して国民に景気の明るさを強調し、「経済に強い麻生政権」を演出したい思惑がうかがえる。

 明治大教授の高木勝氏は「支持率が落ちているなかで衆院選を間近に控え、政府の経済対策の効果を強調する自作自演のパフォーマンスにすぎない。これは政権の末期的症状だ」と指摘。

 さらに、与謝野氏については「これまでの発言をみると、景気のピークが2007年10月だったのに08年9月にようやく悪化を認めたり、リーマン・ショックについて『ハチが刺した程度』と影響を見誤ったりと、経済を分かっているようでそうでもないようだ。このようにミスリードして迷惑するのは結局、国民だ」と手厳しい。

by yupukeccha | 2009-06-18 13:25 | 政治  

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