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横転・転落、トレーラー事故の4割 国交省調査

2009年5月25日8時59分 朝日新聞

 海上コンテナを積んだトレーラーの横転が相次いでいる問題で、過去約8年間のトレーラー事故のうち、横転、転落が占める割合が4割近くに上ることが国土交通省の調査で分かった。トラックなど貨物車の横転、転落は全体の事故の9%で、トレーラーの横転の危険性が浮き彫りになった形だ。車体構造の特殊性から、業界関係者も「トレーラーは倒れやすい」と話している。

 国交省のまとめによると、01年~今月22日の約8年間で、トレーラーの事故は222件起きた。横転、転落は85件で38.3%を占めていた。今年は8件のうち、今月13日に名古屋市港区で乗用車の母(64)と娘(41)が死亡した事故や、同19日に横浜市で運転手の男性(45)が死亡した事故を含めて5件が横転、転落事故だった。

 その一方で、トレーラーを除いたトラックなど貨物車の事故は、集計できた01年から07年までの7年間で1万5994件あったが横転、転落は全体の9.2%だった。

 車が荷台と一体になっているトラックと異なり、トレーラーは運転手の乗るトラクターがコンテナが載った台車を引っ張る構造だ。同省自動車交通局の担当者は「トレーラーの運転手はトラックの運転手と比べて荷台の動きが分かりづらい」と指摘。「ブレーキを踏むとふらつきやすいため、トラックよりも横転する割合が高くなっているのでは」と集計結果を分析する。

 全日本トラック協会(東京)の永嶋功広報部長は「背の高いコンテナを積んだトレーラーはトラックよりも重心が高く倒れやすい。運転手は積み荷のコンテナを開けることができず、重心がどの位置か把握しにくく高度な運転技術が必要だ」と話している。(小松隆次郎)

by yupukeccha | 2009-05-25 08:59 | 社会  

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