パナ電工の「ナノイー」鳥インフルエンザにも効果 ウイルスを抑制
2009.5.12 21:10パナソニック電工は12日、独自技術の「ナノイー」と呼んでいる電気を帯びた微細な水粒子に、鳥インフルエンザウイルスの活動を抑制する働きがあることを確認したと発表した。これまでカビやアレルギー物質の抑制効果は確認されていた。今後、エアコンや空気清浄機など、パナソニックグループの商品への搭載を広げていく。
同社などの実験によると、ナノイーを鳥インフルエンザウイルスに4時間吹き付けると、何もしなかった場合と比べて、ウイルスの活動を99.9%抑えた。このほか腸管出血性大腸菌O・157の活動も99.99%抑えるなど、他のウイルスの活動抑制効果も実証されたという。
ナノイー技術は、平成15年に開発。空気中の水蒸気に高電圧をかけて、約5ナノ(ナノは10億分の1)メートル~20ナノメートルの微細な水の粒子をつくる。ウイルスにつくと、表面のタンパク質を変質させて活動を抑えるという。
カビなどの抑制のほか、肌や髪の保湿効果もあるとされ、同社のドライヤーや空気清浄機、美容器などに搭載されている。
by yupukeccha | 2009-05-12 21:10 | 経済・企業