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ミニ統一選 共産党、じわりと議席伸ばす

2009年5月1日0時33分 朝日新聞

 内閣支持率が30%前後の麻生自民党。進退問題で迷走する小沢民主党。さえない2大政党を尻目に、共産党が4月の「ミニ統一地方選」でじわりと議席を伸ばした。思惑通り、衆院選でも「漁夫の利」を得ることができるのか。

 「小泉内閣以来の構造改革路線で地域が疲弊し、自公政治への怒りが非常に鋭くなっている」。市田忠義書記局長は27日の記者会見で、「ミニ統一選」を通じ、党が政府批判の受け皿として存在感を増しているとの見方を示した。

 共産党によると、4月は82市町村議選に157人が立候補し142人が当選。議会定数の合計に占める党議員の割合は6.4%から7.9%に増え、伸び幅で他党を上回った。議席ゼロだった9市町で当選し、熊本県上天草市では前回落選の候補がトップに。志位委員長は30日の会見で、衆院選へ「前進の流れが起こっている」と語った。

 07年夏に参院選で惨敗後、「働く貧困層」など、雇用や格差の問題に集中し国会で追及。違法献金事件での小沢代表をめぐる自民、民主両党の非難合戦も「目くそ鼻くそ」と切り捨てる。大企業としがらみがないゆえの歯切れ良さもあり、07年9月から先月までの入党者は1万8千人。それ以前の倍のペースだ。

 衆院選では小選挙区候補を150程度に半減させて比例区に力を注ぎ、前回比3割増の650万票以上を目指す。ただ、ミニ統一地方選では、民主、公明も議席を伸ばしており、「甘く考えず一層力を入れる」(市田氏)と脇を締めている。(村松真次)

by yupukeccha | 2009-05-01 00:33 | 政治  

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