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報ステの古舘氏発言などに倫理違反勧告 土地改良区報道

2009年3月30日22時40分 朝日新聞

 NHKと民放でつくる第三者機関「放送倫理・番組向上機構」(BPO)の放送人権委員会(委員長・竹田稔弁護士)は30日、テレビ朝日「報道ステーション」の報道が「放送全体の構成や番組キャスターの指摘などに放送倫理違反があった」と認め、同局に放送倫理の順守などを求める勧告をしたと発表した。

 問題とされたのは昨年7月23日に放送した「『土地改良区と補助金』6億円着服……60歳女の裏側」の内容。徳島県で起きた土地改良区の横領事件とともに、改良区に国や県から多額の補助金が入ることと、上部団体「全国土地改良事業団体連合会」(会長・野中広務元官房長官)による政治力で新たな事業を与えられ「ゾンビのように生きながらえている」改良区がある、と報じた。

 これに対して野中氏は「政治力で不要な事業を持ってきて、多額の補助金が犯罪の原因となったかのような作為的な構成。(野中氏と)犯罪とは何の因果関係もない」と、委員会に名誉の侵害などを申し立てた。同局は名誉侵害などを否定した。

 委員会は、横領事件や補助金と直接関係のない野中氏の発言映像を安易に使ったことや、補助金の構造について裏付け調査が不十分なのに、古舘伊知郎キャスターが「(金が)じゃぶじゃぶ使われているきらいがある」と発言したことなどについて、放送倫理違反があった、と認めた。

 テレビ朝日の「報道ステーション」はこの日の放送内で、同委員会から勧告が出たことを紹介し、古舘キャスターが「決定内容を真摯(しんし)に受け止め、放送倫理、人権に十分配慮して精進していくつもりです」と述べた。

 野中氏は「重大な放送倫理違反があったと認定され、放送倫理と人権に一層配慮するよう勧告されたことについては、大きな意義があるものと感じている」とのコメントを発表した。

by yupukeccha | 2009-03-30 22:40 | 社会  

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