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清水建設と大成建設に「経営統合」が浮上

2009年3月6日12時0分 リベラルタイム
 
 スーパーゼネコンの大成建設と清水建設が統合するのでは、という噂が流れている。

 ゼネコン業界は海外工事の採算割れや、円高基調で、業績が悪化している。民間工事が多く堅実といわれている清水建設も二〇〇九年三月期の決算予想では、連結純利益が前期比八三%減の四十五億円に落ち込む。従来予想は四一%減の百六十億円だった。一方、大成建設は〇九年三月期の最終損益は百三十億円の赤字の見通し。また、業績がよいといわれてきた鹿島も、〇九年三月期は四百七十億円の黒字を七十億円の赤字に修正した。各社とも世界景気の悪化による建設市場の混乱で、ドバイ等、海外の大型工事の完工が大幅に遅れていることが、大きな業績悪化要因になっている。とりわけ、西松建設は社長が逮捕される等存続が危ぶまれ、一部には清水建設との合併話が語られていた。

 そしていま、流れているのは清水建設と大成建設が統合する、との情報である。

 国土交通省は、大手ゼネコンが合併することで、業界の整理淘汰が進むと歓迎している。ゼネコン業界は五十万社以上あり、この不況で倒産も多いが、新しくできる会社も多く、再編が進んでいないからだ。

 両社の主取引銀行はみずほフィナンシャルグループ。大成建設は旧富士銀行系で、清水建設は旧第一勧業銀行系。銀行系列の違いによる統合の障壁はない。両社とも先のバブル崩壊で資産をかなり売却しており、今回の世界不況は大きな痛手となっている。ゼネコンのある幹部は「現在の経済情勢の中では、何らかの手を打たなければしのげない。それが合併ということかもしれません」と話している。

by yupukeccha | 2009-03-06 12:00 | 経済・企業  

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