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優しい先生とちょいワル先生 2人の国会議員に助けられて感じる「人の温かさ」

6月12日14時17分配信 産経新聞

 真っ青な空とエメラルドグリーンのラグーン。日本から南東に約5千キロの太平洋のど真ん中に、ぽっかりと浮かぶ島国、キリバス。ここに住み込んで1週間が経ち、1時間の遅刻は当たり前といった“南国の島”ならではの、人々のおおらかさに何度も出くわした。一方で、政府関係の取材には許可や取材料が必要で、なかなか思うように進まない。途方に暮れていると、日本びいきの2人の国会議員が助け舟を出してくれた。(今泉有美子)

 ■国会議事堂や橋、発電所…日本との関係深く

 キリバスの首都・タラワ滞在から数日経ったある日、警察に取材を断られて落ち込んでいると、1人の男性が話しかけてきた。

 「旅行ですか? もし街に行くのなら、一緒にバスに乗りましょう」

 男性はワイ・テブアイさん(50)。46人いるキリバスの国会議員のメンバーの1人だ。テブアイさんは、タラワの南東にある離島「タビテウエア」選出の議員で、2007年から議員を務めている。

 キリバスは33の環礁島からなり、人口は約10万人。うち、5割ほどががタラワに集中している。それぞれの島の人口割合に応じて、各島から国会議員が選出される。テブアイさんに国会議事堂の見学をお願いすると、「もちろんです。日本の皆さんにしっかり伝えてください」と快諾してくれた。

 キリバスの国会議事堂は、昔の建物が老朽化したために建て替えられ、2000年に完成した。議事堂の設計・建設は日本の建設会社「大日本土木」(岐阜市)が手がけた。キリバスにはこのほか、日本からのODA(政府開発援助)を元に同社が請け負って造られたものが少なくない。

 一番有名なのは、ヒョロヒョロと島がつながった細長いタラワの西のはずれ、商業街のあるベシオ島と本島をつなぐ橋「ニッポン(日本)・コーズウェイ」だ。

 この橋の建設も「大日本土木」が手がけ、地元住民が日本への感謝の意味を込めてそう名付けたという。コーズウェイ脇にある小学校では、この橋の完成を祝って、当時の校長の独断で「ダイニッポン小学校」と名前を変えてしまったほどだ。そのほか、冷凍倉庫や発電所なども日本のODAで造られている。

 テブアイさんに連れられ、議事堂の中へ進んだ。

 テブアイさんによると、キリバスは大統領を国家元首とする共和制。議事堂はそれほど大きくはなく、日本の県議会の議事堂程度の規模だ。国会は4カ月に1回開かれ、1回の会期は2週間という。傍聴席には一般の傍聴希望者のほか、国内の新聞社とラジオ局の記者が入る。ちなみに、キリバスには代表的な新聞社が3社あるが、いずれも新聞は日刊ではなく週刊だ。

 一通りキリバスの国会の仕組みを聞くと、今度は反対にテブアイさんから日本について質問された。

 「ハトヤマがやめるというニュースを聞いた。どうして、日本の総理大臣はそんなにすぐに辞めてしまうのか分からない。ハトヤマの前はアソウ、その前は…コイズミか。そして次は誰がなるんだ?」

 元総理大臣の名前は2人ほど抜けていたが、ODAの仕組みや現在は予算が大幅に削られつつあることなど、テブアイさんは日本についてとてもよく勉強していた。その理由を「日本にはたくさん援助をしてもらっており、これからもよい付き合いをしたいからだ」と答えた。

 ■ラグーンを眺めながら仕事のあとに一杯 贅沢な議事堂裏のバー

 議事堂を出て、ミーティング室や図書館などを見学した後、議員専用のレストランに案内してくれた。ここで、テブアイさんに勧められて鶏肉の野菜いためを注文したが、肉が軟らかく、オイスターソースの味付けも日本人の口に合う絶品だった。食後には、この国では珍しくコーヒーも出してくれた。

 キリバスの一般家庭では、毎日のご飯は白米と魚がほとんどだが、レストランや中華料理店では鶏肉や野菜、即席めんで作ったラーメンなどを食べることができる。ただし、どれも驚くほどしょっぱい上に、即席めんは伸びてブツブツ切れるためスプーンで食べなくてはならない。お世辞にも、「おいしい」とは言えないものばかり。

 現地で10年以上も住んでいる日本人男性が、「料理をしたこともないような中国人が、ビザのために料理店を開いてコックをしているようだ」と教えてくれた。

 食事をごちそうになったあと、テブアイさんは議事堂の裏側に連れて行ってくれた。ラグーンに面した、伝統的なパンダナスの葉を重ねた屋根のおしゃれなバーがあった。オープンは午後4時~8時で、6時過ぎには夕日で真っ赤に染まる神秘的な景色を見ながら、お酒を楽しむことができる贅沢(ぜいたく)なバーだ。テブアイさんが、「ここの関係者用のバーだけど、よかったらあなたも飲みに来てもいいよ。僕は今日、まだ仕事がたくさんあるのでつきあえないけど…」と言ってくれた。そこで、お礼を言っていったん引き上げ、夕方に出直すことにした。

 ■バーで出会った陽気な議員 「いまからナイトクラブに行こう」

 夕方、日の入りの時間帯を狙ってバーに向かうと、カウンターにはバーテンダーの女性、ケサ・ゲティアさん(30)がいた。オーストラリア産の「VBビール」を注文し、ゲティアさんと話していると、1台の車が止まり、中から歌手の矢沢永吉さんにひげを生やしてさらに黒くしたような、“ちょいワル風”の男性が降りてきた。ゲティアさんが「彼も国会議員よ」と耳打ちしてくれた。

 男性はバーでVBビールを12缶購入して車に積んだ後、カウンターに座った。キリバスを取材するために住み込んでいることや、議事堂を見学したことなどを話すと、興味を持ったのか、「今から友達とナイトクラブに行くんだけど、一緒に行かないか」と誘ってくれ、一緒に行くことになった。

 途中、男性の親戚(しんせき)の家の前でその友達を待っていると、家から出てきたのは20代半ばの女性で、女優の安達祐実さん似の小柄な美女だった。「友達ではなく彼女だ。ワイフではないが、ワイフよりも愛している」と紹介された。2人の関係はそれ以上聞かなかったが、どの国にもこういう議員先生はいるようだ。

 キリバスのナイトクラブは、キリバスのオリジナルソングを流している店が大半で、外国の曲は週末の特別なイベントでしか流さないのだという。この国では、多くの人が大音量で家やバス、街角などでラジオを流しており、そこからはキリバスの曲ばかり流れるので、キリバスのオリジナルソングが国民に一番よく知られている。

 気づくと日付が変わっており、ホテルへと帰ることになった。実は、キリバスは飲酒運転はあまり厳しく禁止されておらず、酒気帯び程度での運転なら認められている。ほろ酔いの男性が車で送ると言ってくれたが、いくら法律で許されていても日本人の私は抵抗があったため、丁寧に断って歩いて帰ることにした。あまりに心配され、断るのが本当に大変だった。

 キリバスの夜空は、空よりも星の部分の面積が多いかのような美しさだ。上を見ながら歩いていると、あっという間にホテルに到着した。部屋に着くと、男性からメールが届いていた。

 「無事に着いたか。今度からは絶対に車に乗りなさい。あと、ホテルは高いから僕の親戚の家に引っ越しなさい」

 日本では最近、こういう“濃厚なおせっかい”になかなか遭遇できなくなった。キリバスは、昔ながらの人の温かさを感じることのできる国なのだ。

【沈む島の真実 キリバスから】
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by yupukeccha | 2010-06-12 14:17 | アジア・大洋州  

ODA80億円「ムダ」、比の浄水場建設など

10月21日14時31分配信 読売新聞

 浄水場建設や鉄道事業などフィリピンとベトナムで行われた5件計約80億円の政府開発援助(ODA)について、故障などで設備が使用されないままになっていることが会計検査院の調べでわかった。

 検査院は外務省に対し、監督を強めるよう求める。

 問題の事業は、フィリピンで行われた浄水場建設(約15億円)、円借款による鉄道活性化事業(約50億円)のほか、ベトナムの道路の設計業務など。フィリピンでは、2004年、05年に国内7か所で浄水場を建設したが、水を家々に運ぶ既存の水道管が老朽化して使用できないことが判明。こうしたことが原因で少なくとも2か所の浄水場が稼働を停止していた。水道管は戦前に造られたもので、検査院は事業計画時に十分な調査をすれば、著しく老朽化していたことは把握できたはずだ、と指摘している。
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by yupukeccha | 2009-10-21 14:31 | 政治  

ブータン氷河湖決壊洪水研究がスタート:日本ODAの新しい枠組みで

2009年10月5日 インド新聞

 2008年度地球規模課題対応国際科学技術協力(Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development: SATREP)として採択され、09年6月にキックオフ・ミーティングを行った「ブータン・ヒマラヤにおける氷河湖決壊洪水に関する研究プロジェクト」がいよいよ本格的に調査を開始した。

 SATREPSは08年度に始まったODAの新しい枠組みであり、科学技術と外交・国際協力を相互に発展させる「科学技術外交」の一環として、外務省と文部科学省、JICA、独立行政法人科学技術振興機構(JST)が連携して実施する。08年度は12件、09年度は21件のプロジェクトが採択された。環境・エネルギー、防災、感染症などの地球規模の課題の解決に向け、日本と相手国の大学や研究機関が連携して実施する。

 ブータンが位置するヒマラヤ山系では、近年の地球温暖化により氷河が溶けて後退し、氷河から溶け出した水が谷や斜面に湖(氷河湖)を形成するという現象が起こっている。これらの湖は、地震などをきっかけに氷河や岸壁が崩落して湖の水量が急激に増加したり、あるいは土手の内部に含まれる氷が融解したりして、土手が崩壊して洪水が起こり、下流域に甚大な被害をもたらすことがある(氷河湖決壊洪水)。プロジェクトでは氷河湖の危険度評価、氷河湖拡大メカニズムの検討、決壊洪水発生時の警報システムの立案、ハザードマップの作成を予定している。

 7月中旬にJICA長期専門家と業務調整員の2人が現地へ赴任し、プロジェクト運営上の準備や、調査地の事前情報収集などに当たっていたが、9月1日から短期専門家4人が現地に赴き、標高2千メートル付近のモンデチュ川中流域と、氷河湖のある標高5千メートル以上の高地の2ヵ所で調査を開始した。

 モンデチュ川上流域では、かつて日本の無償資金協力援助で建設された橋の周辺に民家が集まっており、その近辺で測量調査などを行った。下流域では、過去に発生した地すべりで河川の流れが変わったとされるクンガラプテン地域を中心として、地すべりの状況について調査を実施した。カウンターパートを指導しつつ、今後建設が予定されている水力発電所の場所や建設方法について情報収集を行ったり、河川の近くに民家があるかどうかなどを調べたりした。調査を行った短期専門家によれば、同地域は氷河湖決壊洪水だけでなく、地すべりの被害も予想されるため、地すべりの情報も含んだ氷河湖決壊洪水発生時のハザードマップの作成が望ましく、今後きちんとした調査を実施する必要があるとのことである。

 高地では、次年度実施予定の本格調査に向け、ルートの確認や機材の設置を行う。国連開発計画(UNDP)が安全のため氷河湖の水抜き工事を行っているルナナという標高4千0メートル付近に滞在し、いくつかの氷河湖を調査した後、氷河湖のあるザラムを目指す。(09年9月30日のJICAトピックスから)
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by yupukeccha | 2009-10-05 23:59 | アジア・大洋州  

ODAのダム建設で環境破壊、インドネシア人住民の訴えを棄却

2009年09月11日 11:59 AFPBB News

 【9月11日 AFP】日本の政府開発援助(ODA)で建設されたダムをめぐり、地元環境が破壊され強制移住で被害を受けたとして、インドネシアのスマトラ島(Sumatra Island)の地元住民約8400人が日本政府などに総額約420億円の損害賠償とダムの撤去勧告を求めた訴訟の判決で、東京地裁は10日、原告側の請求を退けた。

 中村也寸志(Yasushi Nakamura)裁判長は、地元住民の理解を得たり環境アセスメントを実施するのはインドネシアに責任があり、内政上の問題だと指摘。日本政府はダム建設にあたって十分な手順を踏んだと判断した。

 1997年にスマトラ島に完成したコトパンジャン・ダム(Koto Panjang Dam)の建設では、地元住民2万3000人以上が移住を強いられた。住民側は、ダム建設によって住民の生活や環境、地元文化が破壊されたとして、緩慢な殺人と同じだと主張。森林が水没したことで、住民のみならずゾウやトラ、クマなどの動物も水が乏しく暮らしにくい高地への移住を余儀なくされたとして、損害賠償に加え、日本政府がインドネシア政府に対し環境復元工事を勧告することも求めていた。(c)AFP/Kimiko de Freytas-Tamura
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by yupukeccha | 2009-09-11 11:59 | 社会  

バンコクの線路、東急建設などが400億円で受注

2009/9/ 2 (04:44) newsclip.be

 【タイ】バンコク首都圏の電車新路線パープルライン(バンヤイ―バンスー)の建設工事の一部をタイのゼネコン(総合建設会社)大手チョーガンチャンと東急建設の共同事業体がタイ電車公社(MRTA)から受注した。バンスー―ラマ3世橋間の線路12キロで、受注額は142・9億バーツ(1バーツ=約2・8円)。

 パープルラインは全長23キロ、2014年開業の予定。建設予算は360億バーツで、日本政府が624億円の円借款を供与している。
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by yupukeccha | 2009-09-02 04:44 | アジア・大洋州