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<新型インフル>抑制効果をうたう空気清浄機の販売が急伸

9月2日13時20分配信 毎日新聞

 空気清浄機の販売が急伸している。家電大手からウイルスやアレルギーの抑制効果をうたった新商品が相次いで登場。勢いの止まらない新型インフルエンザの流行が消費者の購買意欲に火を付けた格好だ。【和田憲二、山寺香】

 8月26日、東京・秋葉原の家電量販店「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」の空気清浄機売り場「今日から始めるウイルス対策」の宣伝文句が躍る。

 家電量販店「ケーズデンキ」を展開するケーズホールディングスも、8月の空気清浄機の販売が昨年の約2.5倍に急増。「8月半ばから急に売れ始めた」(社長室)という。

 日本電機工業会が8月25日に発表した7月の空気清浄機の国内出荷実績も、台数ベースで前年同月比約1.4倍の5万8000台。例年は9月ごろから売れ始め、花粉症の症状が出始める1~2月ごろがピーク。年間販売台数は04年度の187万台をピークに減少傾向だが、増加に転じるのは確実な情勢だ。

 消費者を空気清浄機に走らせているのは、“効能”への期待感。80年代半ばはたばこなどのにおい取りが主用途だったが、花粉やウイルス、アレルギー原因物質などの除去機能搭載モデルが次々登場。昨夏には「鳥インフルエンザウイルスも抑制(不活性化)する」とうたう新商品が発売された。ただ、「空気」が相手だけに、効果が分かりにくい。シャープは英研究機関、パナソニックは帯広畜産大、ダイキン工業はベトナム国立衛生疫学研究所と共同で実証実験し「鳥インフルエンザウイルスを99.9%抑制することを実証」と主張。三洋電機は8月18日、群馬県衛生環境研究所との共同実験で「新型インフルエンザウイルスを99%以上抑制に成功」と発表した。

 メーカー側の主張には異論もある。薬事法の規定では、国や専門機関の認証を得た「医療機器」以外の製品は、特定のウイルス除去機能をうたえない。家電の業界団体「全国家庭電気製品公正取引協議会」も空気清浄機のPRに際し、インフルエンザなどの予防に直接有効であるとの印象を消費者に与えないよう呼びかける。

 ◇「冷静な検証を」

 製品評価技術基盤機構の安井至理事長は「科学的な実証なら中立な立場で行われるべきだ。結果を検証する第三者機関の設置も必要」と指摘している。

 新型インフルエンザに詳しい外岡立人・元小樽市保健所長は「空気清浄機でインフルエンザウイルスをある程度除去することは可能だが、人間の生活空間は複雑で1カ所で除去してもあまり意味は無いのでは」と言う。さらに「空気中に浮遊するインフルエンザウイルスは少なく、せき・鼻水・くしゃみなどの飛沫(ひまつ)感染が圧倒的に多い。手洗いやうがいを徹底する方が予防効果は高く、空気清浄機を設置して安心するのはむしろ危険」と話す。
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by yupukeccha | 2009-09-02 13:20 | 社会