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ベトナム戦争の解釈「平和維持」 韓国にベトナム反発

2010/01/06 朝日新聞

 【ソウル=牧野愛博】韓国が、45年前に派兵したベトナム戦争の解釈をめぐってベトナム側と衝突し、昨年10月の大統領の訪問が宙に浮きかけていた。功労者の顕彰制度に関する法改正に際して、派遣された兵士たちが「世界平和の維持に貢献した」と表現したことにベトナム側が反発。政治決着がなされたが、日本との間では「侵略行為」を批判してきた韓国が「侵略者」と追求される立場になった。

 複数の韓国政府関係者によると、発端は昨年9月、韓国の国家報勲庁が発表した「国家報勲制度」の全面改定作業だった。法律で「戦争参加功績者」とされていたベトナム戦争参加者の扱いを「国家的功績者」に格上げする方針を決定。国会に法案改正の趣旨説明文書を提出した。

 この文書で参加者を「世界平和の維持に貢献したベトナム戦争参戦勇士」と表現。ベトナムが「我々は被害者。ベトナム戦争の目的が、なぜ世界平和の維持なのか」とかみついた。10月20日から予定されていた李明博大統領の国賓としてのベトナム訪問も「このままでは訪問を歓迎できない」との考えを非公式に伝えた。

 驚いた韓国側は、柳明桓外交通商相を急きょベトナムに派遣。外相会談で「世界平和の維持に貢献」の文言を削除することを約束し、李大統領のベトナム訪問を予定通り実現させた。12月中旬、文言を削除した法案が国会に提出され、審議が続いている。

 一連の外交交渉で、ベトナム政府は「侵略者は『未来志向』といった言葉を使いたがり、過去を忘れようとする」と指摘。小泉純一郎首相(当時)の参拝で中国や韓国の反発を招いた靖国神社問題を例に取り上げ、「この問題で日本を批判している韓国なら、我々の考えが理解できるだろう」と訴えたという。
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by yupukeccha | 2010-01-06 06:00 | アジア・大洋州  

タイ、モン族「難民」をラオスへ全員送還へ 弾圧懸念も

2009年9月13日9時18分 朝日新聞

b0161323_144317.jpg 【バンコク=山本大輔】ラオス政府による「迫害」を訴えて04年以降、タイ北部に大量流入した少数民族モンの処遇をめぐり、両国の国防相が11日、キャンプにいる全員を年内に強制送還することで合意した。欧米諸国などは「難民」として保護するよう求めてきたが、両国は「不法入国者」との位置づけを変えなかった。人権団体などは送還後の弾圧を懸念しており、両国への批判が強まりそうだ。

b0161323_1441779.jpg 合意文書によると、対象はタイ北部ペチャブン県フアイナムカオ村のキャンプにいる4700人。タイ政府は06年以降、17回にわたり3095人を送還しており、今回の合意で合わせて8千人近くが送還されることになる。再越境を防ぐ手段を共同で講じることでも一致した。

 ベトナム戦争時に米国に協力してラオスの共産主義勢力と戦ったモン族は、同国で75年に共産政権が発足すると弾圧の対象になった。多くは国外に逃れたが、一部は山間部で抗戦を継続。政府軍の攻勢が強まったことで、タイに集団流入したとされる。

 欧米諸国などは、送還すれば再び迫害の恐れがあるとして反対したが、タイ政府は経済的な困窮で流入した「経済難民」が多く、迫害についても「過去の話だ」としてラオス側と送還に向けた協議を進めてきた。

 ラオス政府は中部パラック村に住宅100戸を建設。モン族が暮らす他の村と合わせて受け入れ先とし、帰国者には1人30万キップ(約3200円)を渡して新生活を支援するという。政府の担当者は「モン族の恩赦は政府の方針だ。すでに送還された人で迫害にあった人間はいない」と話した。

 しかし、キャンプで医療ボランティアをしていたタイ人によると、今もキャンプに残るモン族には政府軍と戦った人が多く、「ラオス政府が最も敵視するグループ。弾圧の懸念は当然」と指摘する。
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by yupukeccha | 2009-09-13 09:18 | アジア・大洋州