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富士登山、健康状態にご注意を 5年で14人が心肺停止

2010年6月27日11時26分 朝日新聞

b0161323_16593728.jpg 登山人気が続く富士山で夏山シーズン中に、この5年間で14人が体調が急変し心肺停止になり、このうち13人が死亡していたことが、朝日新聞の調べでわかった。大半が中高年で、持病の自覚がなかった。高山病でも年間に500人が手当てを受けていた。富士山の山開きは7月1日の予定。専門医は「高山は想像以上の負担が体にかかる。体力の過信は禁物」と警告している。

 2005年~09年の7、8月に登山中に救護された事例について、山梨、静岡両県警などに問い合わせた。最も登山者の多い山梨県側の吉田口(富士吉田市)では、落雷や滑落などの事故を除き、11人(男性10人、女性1人)が心肺停止になっていた。年齢は45~69歳(平均58歳)。富士吉田市立病院の前田宜包(よしかね)救急科診療部長の分析では、自覚はないが、隠れていた持病が悪化した疑いが多いという。静岡県側でも3人が心肺停止になっていた。

 56歳の男性は、登山道で倒れたが、近くを歩いていた医師が心臓マッサージをして、救護所にあった自動体外式除細動器(AED)で救命できた。後の検査で冠状動脈の詰まりが分かったが、自覚症状はなかったという。

 高山では体にかなりの負担がかかる。鹿屋体育大の山本正嘉教授らが登山経験が豊富な中高年7人の協力で富士登山中の健康状態を調べると、安静時でも血圧が高くなり、血液の酸素濃度は、慢性呼吸不全などの患者で在宅酸素療法の適用基準となる90%を大幅に下回り、山頂付近では平均で68%だったという。

 高山病の症状を訴える人も少なくない。昨夏は537人が救護所で頭痛、吐き気などを訴え、高山病と診断された。大半は軽症だが、脱水症状や呼吸困難などで危険な状態に陥った例もあるという。

 08年7月、9合目付近で高山病の症状を訴えた66歳の女性は山頂付近で呼吸困難になり、動けなくなった。20~30代の男性が寝不足や過労のままで山頂を目指し、過呼吸やけいれんを起こした例もある。

 富士山には五合目から山頂までに約40の山小屋があるが、8月半ばなどはほぼ満室になり、当日に飛び込みで泊まることは難しい。「宿泊客以外は小屋の中に入らないで」と掲げる小屋も多い。このため、山岳救助関係者は、体調が急変した登山者を見逃す危険があると心配する。

 環境省によると、富士山には、天候不順だった昨年も29万人以上が登り、5年で1.5倍に増えるなど、富士山ブームが続いている。

 日本登山医学会理事の増山茂医師は「初めての登山に富士山を選ぶ人も多いが、体力作りや健康チェックを受けてから慎重に登って欲しい」と話している。(熊井洋美)
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by yupukeccha | 2010-06-27 11:26 | 社会  

オーガニック食品でかえって肥満、なんで? 米大学研究

2010年6月24日14時33分 朝日新聞

 【ワシントン=勝田敏彦】健康に良い印象がある「オーガニック(有機栽培)」食品を食べる習慣の人は肥満にむしろご注意を――こんな論文を、米ミシガン大の研究チームが米専門誌6月号に発表する。オーガニックは、必ずしも低カロリーを意味しないのにそう思いこんだり、減量のための運動をやめても構わないと考えたりしがちだからという。

 研究チームは学生114人に、通常のクッキーと有機栽培の小麦粉や砂糖で製造された「オーガニック版」の両方の栄養成分表示を見せ、カロリーの大きさを7段階で評価させた。すると、両製品のカロリー表示は同じなのにオーガニック版の評価は平均3.94点で、通常製品の5.17点より低かった。

 また、減量のため日課として夕食後に5キロほど走る20歳の女子学生を想定、デザートの内容を示して「今晩は走らなくてもいい」かを学生214人に評価させた。オーガニックデザートは、デザートを食べない場合の評価とほぼ同じで、通常デザートより「走らなくてもいい」と考える傾向が強かった。

 研究チームのジョナソン・シュルト研究員は「オーガニックという言葉で、食事や運動に関する判断が惑わされている可能性がある」と警告している。
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by yupukeccha | 2010-06-24 14:33 | 社会  

しわ取りで人気「ボトックス注射」 9割以上が未承認薬

2010年6月17日17時32分 朝日新聞
  
b0161323_1751838.jpg プチ整形で簡単にしわが取れると人気の「ボトックス注射」の9割以上で未承認薬が使われているとして、社団法人・日本美容医療協会が注意を促す通知を医師に流し、患者向けの無料相談に乗り出した。未承認薬は中国、韓国などから輸入されているが、成分や安全性ははっきりしていない。ボトックス治療による健康被害も国内外で報告されている。

 ボトックスは、ボツリヌス菌の毒素を成分とする筋弛緩(しかん)剤。しわを防ぐ効果が3~4カ月間、期待できると広まった。国内では昨年2月、65歳未満の成人で眉間(みけん)の表情じわをとることを効能とする「ボトックスビスタ」が承認発売され、1瓶4万円台(2~4人分程度)で流通している。

 しかし、承認以前から個人輸入で使われていた薬が、いまだに承認薬の数分の1の価格で流通している。承認薬を販売するグラクソ・スミスクラインによると、しわ取り効果をうたう薬剤は年間5万本以上が輸入されており、承認薬のシェアは数%にとどまるという。使用薬剤の多くは中国、韓国などからの輸入薬で一部、本国で承認されているが、国内では成分や安全性を審査されていない。

 グラクソや同協会は薬剤の流通量から、国内の利用者は10万人以上と推定する。

 未承認薬については、緊急性が高い場合や国内に代替品が流通していない場合に限り、医師が個人輸入できる。ボトックスは医師の裁量で、美容目的で広く使われているのが実態という。

 使用された薬剤は不明だが、ボトックス治療による健康被害は国内外で報告されている。美容外科の専門医らでつくる日本美容医療協会には、「両眉がつり上がり、目が下にたれてしまった」「呼吸困難が続いている」などの相談が年間約40件寄せられているという。国民生活センターにも「額から鼻の上部まで腫れた」「まぶたが動かなくなった」などの苦情が寄せられているという。

 米国では、中国製品を使った患者が呼吸困難を起こすなどの事故が報告されている。承認薬でも副作用はあるが、未承認薬は、薬事法に基づき販売されている承認薬に比べよりリスクがあると、厚生労働省も注意を促している。

 同協会理事の大森喜太郎医師は「治療費が1回数千円など、安さを売りにしている所は、未承認薬を使っている可能性が高い。患者は医師に、どの薬を使っているのか確認してから治療を受けて欲しい」と話している。

 無料相談は、同協会のウェブサイト(http://www.jaam.or.jp/)で受け付ける。グラクソは、治療の講習を受けた約1600人の医師の所属医療機関をサイト(http://shiwatori.jp/search/index.html)で公表している。(岡崎明子)
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by yupukeccha | 2010-06-17 17:32 | 社会  

「美容クリニック」経営者ら逮捕、無許可で開設容疑

2010年6月17日15時1分 朝日新聞

 「美容クリニック」をうたった無許可の診療施設で、医師の指示を受けずに看護師が医療行為をしていた疑いが強まったとして、神奈川県警は17日午前、横浜市西区で「横浜フェリスクリニック」を経営していた川村徹也容疑者(31)=同区=ら2人を、保健師助産師看護師法(保助看法)違反(医療行為の禁止)と医療法違反(無許可開設)の疑いで逮捕した。

 捜査関係者によると、川村容疑者は美容サロン運営会社「Clever」(同市中区)の元経営者。同社が運営していた横浜フェリスクリニックで、看護師で従業員の関谷明子容疑者(30)=同市都筑区=が医師の指示がないまま、同市の無職女性(35)ら3人にビタミン剤点滴などの医療行為をした疑いがある。

 川村容疑者は市の許可を得ずにクリニックを開いていた疑いもあり、県警は法人としてのCleverも医療法違反容疑で書類送検する方針だ。

 クリニックの無許可開設は今年2月、横浜市の調査で発覚。県警も同法違反の疑いで家宅捜索した。

 同市の調査によると、川村容疑者は昨年7月、常勤医がいないままクリニックを開設。今年1月まで、非常勤医3人の態勢で点滴やレーザー脱毛などをしていた。

 しかし、実際にはこの間、非常勤医が診療したのは週1回程度の計29日間だけで、ある医師は1日しか診療に来ていなかったという。

 保助看法は、看護師が医師の指示なく医薬品を渡したり、診療機器を使ったりする行為などを禁じている。県警は、同クリニックで非常勤医がいない時に看護師資格を持つ従業員が医療行為をしていた疑いが強いと判断した。(山本孝興)

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 今回の事件では具体的な被害は確認されていない。しかし、医師でない従業員によるレーザー脱毛などが客に後遺症を与え、トラブルになる例は一般のエステティックサロンなどでも出ている。件数が増えているため、厚生労働省は2001年、レーザー脱毛などを医療機関でしかできない「医療行為」とする通知を出している。

 全国の消費生活センターに寄せられる美容医療に関する相談も増加傾向にあり、09年には247件に上った。「高額のレーザー脱毛を医師でない女性から受けた」「シミ取りを予約したが、医師が不在で看護師が施術すると言われた」などの内容で、同センターも問題視する。

 神奈川県警が、事例が少ない保助看法違反を適用してまで立件に踏み切ったのは、エステのような施設と医療の境界があいまいな現状をつく悪質性を問題視したからだ。

 今回の事件では、医療機関である「クリニック」をうたう施設を無許可で開き、行えないはずの医療行為を従業員にさせていた疑いがある。本来は医師の常勤が義務づけられる「クリニック」の看板を悪用したといえる。

 美容外科医でつくる日本美容医療協会の原口和久事務局長は「利益優先の施設では同様のところもあるのではないか」と話す。一方で「美容医療を単なる美容行為と一緒に考える人も多い」と客側の認識の希薄さも指摘している。

     ◇

 〈美容クリニック〉医療機器を使ったレーザー脱毛などは医療行為にあたり、一般のエステサロンでは行えない。神奈川県などによると、「クリニック」は医療機関である診療所を指し、管理者に常勤医を置くことが義務づけられている。医療法は、エステなど医師のいない施設が診療所と紛らわしい名称をつけることを禁じており、「クリニック」を名乗ることはできない。
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by yupukeccha | 2010-06-17 15:01 | 社会