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チュニジア 抗議の焼身自殺、母親「息子の死、生かして」

毎日新聞 1月22日(土)16時49分配信

 【シディブジド(チュニジア中部)和田浩明】「息子の死が無駄にならないよう、過去と決別して」。23年続いたチュニジアのベンアリ独裁政権を、抗議の焼身自殺で崩壊に追い込んだムハンマド・ブアジジさん(26)の母、マノビアさん(55)は21日、毎日新聞の取材に訴えた。独裁者は去ったが、旧政権の閣僚多数が残留。体制刷新を求めるデモが全国で続く。「革命」の発火点となったムハンマドさんの故郷シディブジドでは、死者を悼んで国旗が半旗で掲げられ、住民が「与党は去れ」との叫びを強めていた。

 家族によると、ムハンマドさんは死別した父に代わって一家9人の生活を支えるため、野菜や果物を道端で売っていたが、昨年12月17日、「無許可販売」を理由に摘発された。この際、市の女性職員に顔面を平手打ちされるなど「屈辱的な扱いを受けた」と妹のベスマさん(16)。当局に苦情を訴えようとしたが聞き入れられず、市役所前で抗議の焼身自殺を図った。

 この事件で、高失業率や大統領周辺の腐敗に高まっていた住民の怒りが爆発、暴動が発生し、治安部隊との衝突でこれまでに少なくとも20人が死亡した。国内メディアは当初無視したが、インターネットなどで情報が広がり、反政府デモは全国に飛び火。4日にムハンマドさんが死亡するとさらに激化。ベンアリ氏は14日、サウジアラビアへの亡命に追い込まれた。

 大学でコンピューターを学ぶのが夢だったというムハンマドさん。生活に追われて実現はままならなかった。収入は1日7ディナール(約400円)程度。

 農作業に従事するマノビアさんが仕事のつらさを訴えると「もっと稼ぐから、お母さんは休んで」と思いやった。6畳ほどの部屋が3室しかない小さな平屋の自宅には、面倒を見ていたという5羽の小鳥の澄んださえずりが響いていた。マノビアさんは、新政権に残る旧政権系閣僚の完全排除を求める。それでも、「国の立て直しには、憎しみより赦(ゆる)しが必要」とも語り、当局との暴力的衝突を戒めた。

 シディブジドは首都チュニスの南方約260キロで、住民によると人口約4万人。農業が主要産業の「政府から見捨てられた町」(男性住民)だ。ムハンマドさんの写真が掲げられた中央広場で住民の話を聞き始めると、たちまち50人ほどが集まり、生活の不満を語り始める。教師のジャマル・ハムドゥーニさん(40)は「大学を出ても就職できず、若者はやることがない」。20代の男性は「仕事の口利きをしてもらうのに、1万ディナール(約58万円)も要求される」と訴えた。

 ベンアリ前大統領の就任日にちなんで「11月7日広場」と名付けられていた中央広場は今、「ムハンマド・ブアジジ広場」と呼ばれる。「彼は自らを犠牲にして独裁者を倒した。今度は我々が行動する番」。女性住民ハリマ・アブドゥーリさん(32)の声には、決意がこもっていた。
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by yupukeccha | 2011-01-22 16:49 | アフリカ  

アラブでビジネス、まずは太陽熱発電 国際会合で合意

2010年12月11日23時57分 朝日新聞

 【チュニス=山尾有紀恵】日本とアラブ連盟加盟国の閣僚や企業関係者らが集う「第2回日本・アラブ経済フォーラム」が11日、チュニジアの首都チュニスで始まった。日本からは前原誠司外相、大畠章宏経済産業相が出席。チュニジア政府との間で同国内での太陽熱発電の共同プロジェクト開始に合意するなど39の新規事業に合意した。

 日本の約120の企業・機関の約350人も参加した。経済界は中東で急速に存在感を増しつつある中国や韓国に警戒感を強めており、官民一体となって中東でビジネスを進める姿勢を示した。日・アラブは11日に石油・天然ガス分野での協力にとどまらない広範囲での協力を提唱した「チュニス宣言」を採択し、12日に閉会する。

 アラブ地域は人口が増加傾向にあり、電力確保が喫緊の課題。日射の強い気候を生かし、将来的に欧州への輸出が見込まれる太陽熱発電などへの期待が高まっている。

 開会式で前原外相は「アラブ諸国は魅力的な市場、投資先として変貌しつつある。日本の先進技術の活用を促進し、科学技術の振興や人材育成に貢献したい」と表明した。
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by yupukeccha | 2010-12-11 23:57 | 政治