蚊の口は熱感知センサー 帯広畜産大など解明

2010年12月20日9時4分 朝日新聞

 蚊が人や動物を刺す際に使う注射針のような口が、獲物の熱を感知するアンテナの役目もはたしていることが、帯広畜産大などの研究で分かった。新たな蚊の駆除法などの開発につながる可能性がある。日本分子生物学会で発表された。

 蚊は触角やひげでにおいや二酸化炭素を感知して獲物を探す。温度を探る器官もあるとされているが、それがどこなのか分からなかった。

 帯広畜産大の嘉糠洋陸(かぬか・ひろたか)教授(医動物学)らは、マラリアを媒介するハマダラカを使い、触角、ひげ、口を切断して35度の熱源や二酸化炭素に反応するかどうかを調べた。その結果、口を切断した蚊だけが熱源に反応しなかった。

 さらに調べると、口全体に「TRPA1」というたんぱく質が働いていた。このたんぱく質の機能をまひさせるような化学物質をかけると、蚊は熱源に反応せず、通常に戻すと30分以内にまた熱源を追うようになった。

 嘉糠さんは「セミやチョウと違い、蚊が口を突き出して飛んでいるのは、獲物を探すためだとわかった。もともと、火などを避けるために全身にあった熱を感知するたんぱく質を、口の熱アンテナとして使っている可能性がある」と話す。(香取啓介)
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by yupukeccha | 2010-12-20 09:04 | 社会  

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