米韓合同演習、28日から 中国、北朝鮮に自制要求

2010年11月26日21時41分 朝日新聞

 【ソウル=牧野愛博、北京=古谷浩一】北朝鮮軍による韓国・大延坪島(テヨンピョンド)への砲撃を受け、米韓両軍は28日から来月1日まで、米海軍原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)も参加して朝鮮半島西側の黄海で合同軍事演習を実施する。だが、北朝鮮は演習に激しく反発し、中国も26日になって反対を表明。一方で中国は同日、北朝鮮側にも自制を求めた。

 米韓両軍によると、演習には米軍からGWのほかイージス艦のステザムなどが参加。韓国軍の駆逐艦2隻を含む艦艇6隻や対潜哨戒機などとともに、海上射撃訓練などを行う。戦略上、詳しい場所は明らかにしていない。

 23日の砲撃を受けて急きょ決まったため、規模は艦艇二十数隻が参加した7月の日本海演習を下回るが、老朽化や燃料不足が著しい北朝鮮軍に圧倒的な軍事力の差を見せつけて牽制(けんせい)、威嚇するという狙いは十分達成できそうだ。

 北朝鮮の後ろ盾である中国が懸念を示してきたGWの黄海派遣に踏み切った意味も大きい。軍事筋も「嫌なら北朝鮮を説得しろという中国へのメッセージだ」と語る。

 これに対し、中国外務省は26日、「中国の排他的経済水域で許可なく軍事行動をとることに反対する」との談話を発表。前日までは「重大な関心」などの表現にとどめていたが、より踏み込んで反対の姿勢を示した形だ。

 一方、中国外務省によると楊潔チー(ヤン・チエチー、チーは竹かんむりに褫のつくり)外相が26日、北朝鮮の池在竜・駐中国大使と会い、南北の砲撃戦に「深い憂慮」を表明。「双方が冷静さと抑制を維持し、早急に接触を行うべきだ」とし、再発防止に向けた話し合いを求めた。

 また、楊外相は同日、クリントン米国務長官、金星煥(キム・ソンファン)・韓国外交通商相とも電話会談し、同様の姿勢を伝えた。

 大延坪島周辺では26日午後、少なくとも6回以上の砲声が聞こえた。同島や海上への着弾はなく、対岸の北朝鮮軍が内陸で射撃訓練を行った模様だ。28日からの演習に向けて米韓両軍を威嚇する狙いがあるとみられる。

 朝鮮中央通信によると、北朝鮮の祖国平和統一委員会は26日、米韓の演習を非難する声明を発表。「対決を無理に避ける考えはない。我々の尊厳と主権を少しでも侵害するなら、さらに恐ろしい対応射撃を加える」と警告した。
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by yupukeccha | 2010-11-26 21:41 | アジア・大洋州  

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