夜の歩行者死亡多発「車ライトは上向き基本」と県警

茨城新聞 2010年11月9日(火)

県警がドライバーにヘッドライト切り替えによる事故防止を訴えている。県内で今年10月末現在、夜間に車にはねられ死亡した歩行者は31人。県警交通企画課が原因を分析したところ、うち12人は遠くまで光が届く上向きライト(ハイビーム)なら事故を防げた可能性があったという。夕暮れ時の交通死亡事故が多発していることから、同課は小まめなライト操作で早めに危険を察知するよう呼び掛けている。

同課によると、夜間に車にはねられ死亡した31人のうち、上向きライトで事故にあった死者は、わずか1人。30人が下向きライト(ロービーム)だった。

「上向きライトが基本ということが、ドライバーに知られていない」。同課の小山秀夫総括理事官は嘆く。

道交法は「夜間に対向車とすれ違うか、他の車両の直後を走行する場合は下向きライトにしなければならない」と規定しており、同課は「通常は上向きライトが基本」と説明する。

「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」で、上向きライトは約100メートル先まで照射、下向きは約40メートル先まで照らすと定められている。同課によると、時速60キロで走行した場合、ブレーキを踏んで停止するまでの距離は約45メートル。下向きライトでは歩行者を発見して急ブレーキを踏んでも間に合わない計算だ。

また下向きライトは車のやや左前方を照らす構造になっており、右側から横断する歩行者を発見しづらい。上向きライトは遠方、左右を照らし「歩行者を発見しやすくなる」(同課)ことも推奨の理由だという。

日没時間が早まる9~12月は例年、死亡事故が多発する。県内の今年10月の交通死者のうち、午後4時から7時までに5人が犠牲となった。65歳以上の高齢者が3人を占める。

県警は10月から交通違反の取り締まりを強化する「ファイナル作戦」を展開。夕暮れ時のパトロールを強めている。

同課はドライバーに「小まめにライト切り替えや早めの点灯を心掛けて」と呼び掛ける。歩行者、自転車に対しても「ドライバーに自分の存在を発見してもらえるようにしてほしい」と反射材や明るい服装の着用を訴えている。
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by yupukeccha | 2010-11-09 12:00 | 社会  

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