ゲイツ氏らの慈善夕食会 出席に及び腰 中国の資産家

産経新聞 9月7日(火)18時21分配信

 【北京=川越一】米マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏と著名投資家のウォーレン・バフェット氏が今月下旬、北京で催す慈善夕食会に招待された中国の資産家50人の多くが出席を躊躇している。「多忙」を口実にしているが、両氏が進める寄付活動への賛同を求められることに対する警戒感が根底にある。

 両氏は今年6月、米国を代表する大富豪に、さまざまな社会問題を解決するため資産の半分以上を慈善事業に寄付することを呼びかける活動を始めた。すでに40人が寄付を表明。ウェブサイト上で公表された賛同者には、総合情報通信社ブルームバーグの創業者で現ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏や映画監督のジョージ・ルーカス氏も含まれている。

 急速な経済成長を遂げる中国やインドの富豪にも賛同を呼びかけていくとしていたことから、慈善夕食会は、中国の資産家に米国の大富豪と同様に寄付を誓約させることが目的との憶測が広がった。中国屈指の慈善家として知られるリサイクル会社経営者の陳光標氏は、両氏にあてた公開書簡で、全財産を死後、慈善団体に寄付すると発表したが、こうした例はまれだ。

 環球時報(英語版)によると、中国の資産家は寄付したことを報じられることを避ける傾向がある。資産を有していることが知れ渡ると、寄付を引き出そうとする輩が群がってくる恐れがあるからだ。

 貧富の差が著しい中国では、資産家は役人と並んで嫉妬や反感の標的にもなっている。長者番付のトップ50に入ったことのある資産家のうち17人が不正行為で有罪となり、「金持ち」と呼ばれることはトラブルの元になるという声もある。

 大災害が発生するたびに寄付額が公表され、著名人に善意を強要をする風潮が定着している中国。米国流の「チャリティー」の概念を根付かせるのは、ゲイツ氏といえども一筋縄ではいかないようだ。
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by yupukeccha | 2010-09-07 18:21 | アジア・大洋州  

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