興南逆転劇 後押し 「ハイサイおじさん」復活

2010年8月21日 07:55 産経新聞

 甲子園球場(兵庫県西宮市)で熱戦が展開されている全国高校野球選手権大会14日目の20日、興南(沖縄)と報徳学園(兵庫)の準決勝で、興南の応援団が演奏を自粛していた沖縄勢の定番応援ソング「ハイサイおじさん」が復活。“封印”を解かれたノリノリの旋律が逆転勝利を呼んで興南は決勝に進出し、県勢初の夏Vと史上6校目の春夏連覇に王手をかけた。

 ハイサイおじさんは約30年前に沖縄で誕生した歌謡曲。沖縄勢共通の応援ソングとして定着したが、「原曲の歌詞が高校野球の応援にそぐわない」との指摘を受け、今大会での演奏を自粛していた。

 しかし、興南が勝ち進むにつれ、「演奏してほしい」との要望が激増。興南や応援演奏を手がける兵庫県尼崎市の市立尼崎高校に、全国から問い合わせが相次いだという。この反響を受けて急遽(きゅうきょ)、野球部OB会が“解禁”した。

 興南が5点を追う五回、連打でチャンスが訪れる。ここでブラスバンドを指揮する元尼崎高教諭の羽地靖隆さん(62)がぶっつけ本番で「ハイサイおじさん」の演奏を指示。おなじみの旋律で一体となった満員のアルプスが後押しし、興南はこの回に3点を返す。再び演奏された七回で逆転し、県勢19年ぶりの夏決勝進出を果たした。「ハイサイおじさん」の応援で打席に立ち、逆転打を放った4番の真栄平大輝一塁手は「気持ちが伝わってきた。やはり、ハイサイおじさんがいい」と笑顔をみせていた。


帰ってきた「ハイサイおじさん」 自粛に演奏の要望殺到
2010年8月21日 09時23分 沖縄タイムス

 甲子園で県勢の応援歌の定番として全国的に親しまれている「ハイサイおじさん」が20日、甲子園のスタンドに帰ってきた。応援が過熱しすぎて危険、飲酒を促すような歌詞が教育的に好ましくないなどの指摘があったため、興南応援団は1回戦で1度使ったきり、演奏を自粛していた。興南が快進撃を続ける中、多くの野球ファンから「寂しい」と復活を望む声が相次いだため演奏が実現した。(金城珠代)

 準決勝の五回裏。5点を先制された興南高校が得点のチャンスを迎えると、スタンドに聴き慣れた「ハイサイおじさん」のメロディーが響き、応援団の熱気をさらに盛り上げた。

 大阪県人会連合会青年部顧問の宮城秀治さん(61)は「この曲が流れるとやっぱり血が騒ぎ、応援にも力が入る。応援の盛り上がりが選手に伝わったと思う」と久々の演奏を喜ぶ。

 吹奏楽部を率いる羽地靖隆さん(62)は「聞きたいという声があちこちからあり、チャンスが来たら使おうと思っていた。楽譜もないが、みんな覚えていた」と伝統曲の歓迎ムードに笑顔をこぼした。

 夏の甲子園の出場を前に、興南高校野球部OB会は「ヒヤミカチ節」に標準語の歌詞をのせた新しい応援歌を作成。伝統となっていた「ハイサイおじさん」の演奏自粛を求める意見が同校関係者の耳に入ったため、その是非を議論しないまま使用を先送りしていた。


夏の高校野球:応援やっぱりこれ ハイサイおじさん復活
2010年8月21日 毎日新聞

 【甲子園取材班】興南が逆転勝利への流れをつくった五回表、三塁側アルプスに「ハイサイおじさん」が復活した。序盤で大量失点した興南の応援団を元気づけ、ナインを後押ししようと、毎年沖縄勢の応援に協力している市立尼崎高校吹奏楽部顧問で県出身の羽地靖隆教諭(62)が機転を利かせた。

 今夏は興南側の要望もあり「ヒヤミカチ節」を基にした新応援歌が主に演奏され、「ハイサイおじさん」は2回戦で一時演奏されただけだった。

 羽地教諭は、興南が3点を返した直後に部員に演奏を指示。追撃のチャンスでなじみの曲が流れると、観客は一層沸き立った。羽地教諭は「試合前に『今日は(ハイサイおじさんを)やるぞ』と部員に話していた。皆聞きたがっていたからね。興南サイドからもOKはもらっていた」と満足げな表情で語った。(琉球新報)


適時打に響く「ハイサイおじさん」興南、春夏連覇に王手
2010年8月21日 朝日新聞

 春夏連覇と沖縄勢の夏初優勝がかかる興南か、40年ぶり2度目の夏制覇を目指す東海大相模(神奈川)か――。

 20日、準決勝の2試合があり、興南は報徳学園(兵庫)に6―5で逆転勝ち。東海大相模も打撃戦を制し、成田(千葉)を11―7で下した。

 決勝は21日午後1時から、阪神甲子園球場で行われる。

 オレンジ色に染まった三塁側の興南(沖縄)応援席が一気に沸き上がった。5点を追う5回、1死二、三塁で慶田城(けだしろ)開選手が2点適時打を放つと、沖縄代表の応援では定番の歌謡「ハイサイおじさん」の軽快な音色が響き渡った。今大会で一時「封印」されていた曲の復活に応援も勢いづき、「イーヤーサッサ」の掛け声や指笛も。この回、さらに1点追加した。

 酒飲みのおじさんを歌った「ハイサイおじさん」は高校野球の応援歌にそぐわないという声があり、1回戦後は演奏が控えられた。しかし、応援演奏をする市立尼崎高(兵庫県尼崎市)吹奏楽部顧問の羽地(はねじ)靖隆さん(62)によると、「やらないの?」と惜しむファンや保護者らの声を受け、この日「解禁」した。

 1回戦後は練習していなかったが、なじみ深い曲に演奏の息もぴったり。羽地さんも「この曲はみんながのる」。7回の同点打、勝ち越し打でもタイミング良く響かせ、観客は総立ちで曲に合わせて歌ったり踊ったりした。
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by yupukeccha | 2010-08-21 07:55 | 社会  

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