夏の高校野球:応援歌ハイサイおじさん、歌詞巡り演奏激減

2010年8月18日 18時10分 毎日新聞

 熱戦が続く夏の甲子園大会もあすベスト4が出そろう。グラウンドの勝負同様、熱く盛り上がっているのが応援スタンドからの応援だ。だが春夏連覇を目指す興南(沖縄)のアルプス席で今夏、“異変”が起こっている。応援歌として定着した「ハイサイおじさん」がほとんど演奏されないのだ。

 同校によると、きっかけは地元紙に寄せられた投書だった。酒びたりのおじさんを題材にした「ハイサイおじさん」の歌詞が「高校野球の応援歌としてふさわしくない」と指摘されたのだ。代わって登場したのが「ヒヤミカチ節」。「ヒヤミカチ」とは起きあがる時の「エイヤッと」という掛け声の意味で、沖縄戦で荒廃した沖縄を「立ち上がれ」と勇気づけるため戦後、作られた民謡だ。

 沖縄では祝い事があったときなどの踊り「カチャーシー」にぴったりと親しまれてきた曲。アルプス席では、大人数での移動が難しい沖縄勢のため毎回、友情応援を続ける市立尼崎高(兵庫県尼崎市)などによる混成バンドがさっそくマスターし、にぎやかに演奏している。チャンスのたびに「ヒヤ、ヒヤ、ヒヤヒヤヒヤ、ヒヤミカチウキリ~」と、野球部員たちの気合の入った声が響く。

 ただ、同県篠山市のアルバイト、平田理恵さん(22)は「沖縄の応援といえばハイサイおじさん。盛り上がり方が違うので演奏されないのは残念」と話す。だが、沖縄県与那国町から応援に来たという飲食店従業員、大城悠さん(20)は「盛り上がれる曲なら何でもいい」とリズムに合わせ、熱心に応援を送っていた。【堀江拓哉、徳野仁子】
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by yupukeccha | 2010-08-18 18:10 | 社会  

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